
伊達友美さん。「幸せになりたいならまず食事を変えなさい」と世の女性に強く訴えてきた
生理痛、花粉症、肌荒れ、便秘、髪がパサつく、痩せない……などなど。女性の不調を並べたらキリがありません。しかし、これらの不調のほとんどは食生活からだと語るのは、管理栄養士の伊達友美さん。
「自己流のダイエットなどで、お米などの炭水化物や油を抜いたりするのは逆効果。多くの不調を引き起こして、キレイからはむしろ遠ざかってしまいます。人間に必要な三大栄養素はみなさんもご存知の通り、たんぱく質、脂質(油)、糖質(炭水化物)です。これは最低限守るべきだと思いますね。アレルギーや生理痛、肌荒れなんかは、カラダが炎症を起こしている証拠。つまりこれらの栄養素が足りていない栄養不足状態なのです」
たしかに、栄養素の中でも油を遠ざけてしまっているような。とはいえ、油と一口に言っても、揚げ物やジャンクなものを食べればいいというわけではないようです。
「女性ホルモンというのは油で作られるものなんです。男性よりも体脂肪率の高い女性は、元々油の影響を受けやすいカラダです。肌や髪にツヤがなくなったり、PMS(生理前の不調)や生理痛の原因になったりもします。もちろん、ファーストフードや酸化したような悪い油は、むしろ悪い病気を引き起こしてしまいますので、いい油を積極的に摂るといいんですよ」
油といえば、サラダ油、ごま油、オリーブオイルなどは料理で使いますが、それらではそれほど効果を得られないと言います。むしろ古くなり酸化しているかもしれないので、なるべく避けたいもの。伊達さんによると「オメガ3」と呼ばれる不飽和脂肪酸の油を選ぶことが重要なんだそうです。ここ近年、美容方面で注目されており、積極的に摂る女性も増えている油です。
「最近は、大きなスーパーだと、いろんなオメガ3の油が売られていますね。エゴマ油、シソ油、アマニ油などがオメガ3のいい油です。加熱用というより、サラダなどのおかずにスプーン1杯など振りかけたりするのがオススメですよ。肌はすぐに効果が出やすいかと思います。ほかには、生魚などもいいですね。お寿司なんかはご飯も食べられるし、理想的な女子力アップ食でしょう」
ランチはパスタではなく、お寿司や海鮮丼なんかがいいそう。ちなみに、小麦も女性にはあまりよろしくないようです。
「パンやパスタなどの小麦製品を摂るくらいなら、お米を食べてください。多くの日本人は、小麦製品などがカラダに合わないのに食べ続けていることが多く、それが冷えやアレルギーに繫がっていることもあるのです。とにかく、日本人が昔から食べてきた食事を摂ると、カラダの不調はたちまち消え、イキイキとしていき、キレイになれるんです」
いい油は、人生をも変える、ということも実感している伊達さん。
「オメガ3の油を積極的に摂っていくと、女性ホルモンも正常化し、どんどん美しくなり、美オーラを発するようになります。そうすると、モテるようになり結婚率も上がります。それはなぜでしょう。当然のことながら、男性は、健康的な女性に惹かれるものです。いくら痩せてモデル体型になっても、不健康な女性は結婚相手に選ばれません。実際、私のところに相談に来る女性達は、食事法を改善して、今までモテなかったのに、たちまちモテ期がやってきて、結婚。その後お子さん連れできたりしますよ(笑)」
なんと、モテにまで繫がるのなら、やってみない手はありません! 女子力を上げて幸せになりたいのなら、薬や高い化粧品に頼る前に、まずは食事を見直してみてはいかがでしょうか?
【伊達友美さん】
ダイエットカウンセラー、管理栄養士、日本抗加齢医学会認定指導士、日本ダイエット健康協会理事、ヴィーナスアカデミー講師、銀座アンチエイジングラボラトリーカウンセラー。無理なダイエットで体重を減らすのではなく、食事法を根本から見直すことこそが女性を若返らせ、いつまでも美しくいられるための最良の策を提唱。ダイエットやアンチエイジングなど、これまでに約5000人の栄養指導を行なってきた実績を持ち、美の指導者として、年齢を問わず多くの女性に支持されている。銀座アンチエイジングラボラトリー(
http://www.gaal.jp/) 。 近著に『
コミックエッセイ なぜこれでキレイになるの?』などがある
<text/女子SPA!編集部>