タマネギは水にさらしちゃダメ!間違えがちな、野菜の扱い方3つ
価格高騰が続いて、なかなか買えない野菜。せっかく買ったら栄養をあまさず摂りたいもの。
野菜は洗ったり、皮をむいたりと下ごしらえが面倒ですが、「じつはそのひと手間はいらなかった!」ということがあります。別冊ESSE『一年じゅう使える!野菜の大評判レシピ204』料理家の浜内千波先生に、意外な野菜の効能とそれを生かすコツを教えていただきました。
いちばん表の大外葉は捨ててしまいがちですが、じつは保存に役立つんです!
野菜の保存には濡れた新聞紙で包むのが良い、というのを聞いたことありませんか? 新聞紙は野菜の保湿、保温に役立つため使われることが多いのですが…大外葉がその代わりをしてくれます。
大外葉で残ったキャベツを包めば「濡れ新聞紙」の役割をしてくれるので、使いきるまでこの大外葉で包んでからポリ袋に入れ、冷蔵庫で保存しましょう。もともとカットしてあるものは、ラップに包んで冷蔵庫に。
食物繊維の宝庫・ゴボウ。腸をきれいに掃除してくれ、便秘を防ぐと同時に腸内のバランスを整えてくれるので、ぜひ摂りたい野菜のひとつです。
でも下処理が面倒、と思っていませんか?
じつは皮にはゴボウの香りやうま味、そしてポリフェノールがたっぷり含まれているんです。なので、皮はむきません。アルミ箔を丸めてこすり、流水で洗うくらいにしましょう。
さらに栄養分が逃げないよう、水にさらさずそのまま調理するのがおすすめです。
タマネギを切ると涙が出ることがありますが、これは辛み成分「硫化アリル」のせい。硫化アリルにはビタミンB1の吸収をアップさせたり、血液をサラサラにする働きがあります。他にもコレステロール値、中性脂肪値、血糖値を正常にする力があると言われているスグレモノ!
この効力を発揮させるには生で食べるのがおすすめですが、よくレシピに書いてあるのが、まず「水にさらす」というプロセス。辛みを取り除くのが目的ですが…じつは水にさらすと、硫化アリルが流れてしまうのです。
そこで、サラダの下味つけにもなり、辛みを簡単に除く方法を!
タマネギを酢と塩を加えて軽く混ぜ、しんなりしてから絞ります。これで辛みを手早く取り除け、シャキシャキの食感も残り、塩だけでなく酢も加えることで減塩にと一石三鳥!
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いかがでしたか? 皮をむいたり外葉を捨てたり、ひと手間かけていたことは、栄養のためにはしなくていいんですね!
上記以外にもジャガイモ、大根などいつも使う野菜の意外な新常識が『野菜の大評判レシピ204』にたくさん掲載されています。もちろん、それらを使ったレシピも豊富。
風邪予防や健康のためにも、野菜で少しでも多くの栄養を摂りたい季節です。ぜひ試してみてくださいね。
<TEXT/女子SPA!編集部>
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キャベツの外葉は「捨てない」

ゴボウの皮は「むかない」

タマネギは「水にさらさない」

