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同性愛者のための恋活パーティが開催!主催者が語る想いとは?

同性愛「オタク婚活」「ボウリング婚活」「ネコんかつ(猫婚活)」……あらゆる人たちをターゲットにしたパーティが開催されている出会い市場。最近では『LGBT恋活パーティ』なるものも企画されているのだとか。

 ところで、『LGBT』って何?という人も多いかもしれません。

『LGBT』とは「レズビアン(女性同性愛者)」、「ゲイ(男性同性愛者)」、「バイセクシュアル(両性愛者)」、「トランスジェンダー(心と身体の性が一致しない人)」の頭文字を取った総称で、性的マイノリティと呼ばれる人たちを指した言葉です。

 マイノリティといえどその数は多く、日本でも約20人に1人がLGBTを自覚しているそうです(2012年電通総研調べ/調査対象7万人)。

 そんな方々を応援する団体「LGBTパートナーズ」が、LGBT同士の出会いを提供する『恋活パーティ』を開催! 第一弾として6月29日(日)には「レズビアンの為のカップリングパーティー」が、7月20日(日)には「ゲイの為のカップリングパーティー」が行われるんです。

 この恋活パーティ、男女の婚活パーティとは異なる「レズビアン/ゲイのため」ならではの一味違うさまざまな配慮もされている様子。

 いったいどんなパーティなの? そしてパーティを開催するに至った経緯とは? LGBTパートナーズ代表であり元国会議員という経歴を持つ、たるい良和さんにお話しをお聞きしてきました。

国会議員の時の繋がりとオタク婚活の経験で 健全で安心できる場を提供



――まず、主催する「LGBTパートナーズ」についてお聞かせください。

「やったるいモード」という会社のチームのひとつです。弊社ではこれまで、オタク男女の出会いを提供する“オタク婚活”の開催や、65歳以上の女性のみを雇用する“おばあちゃんの定食屋”の創業などを手掛けてきました。そして今年、新しく手掛けるチームとして設立したのが「LGBTパートナーズ」です。

――なぜ「LBGT」に注目したのでしょうか?

 私、以前は政治家でして、日本の問題点をたくさん見て考えてきたんです。いまTVでは“オネエ系”と呼ばれるタレントが人気ですが、LGBTの全員があのノリでカミングアウトできるなら問題はないでしょう。

 でも、実際は公務員だったり役所勤めだったりと、硬い仕事をしているなかでカミングアウトできず、悶々と悩んでいる人は日本に多くいます。そんな方々に健全で、本格的な出会いの場を作り、恋愛をオープンに開放し、人生を楽しむお手伝いをしてあげたいという思いからですね。

 人生において恋愛というのは大切で、それがないと人も、社会も成り立たず、寂れていくものじゃないかと僕は思っています。一人で立派な食事をするよりも、二人でコンビニの肉まんを食べていたほうが幸せだったりする。でも、LGBTの方は「どこで・どうやって出会い、恋愛をするか」というところから悩み、なかなか次のステップに進むことも難しいんですね。

――ゲイの方の出会いの場としては東京の「新宿二丁目」が有名ですが、地方在住となると出会いの場も少ない

 そう。「悲劇のゴールデンウィーク」と呼ばれる期間もあるそうです。地方から出会いを求めて同性愛者が来るものの、なかなかうまくいかない。うまくいっても遠距離恋愛で続かなかったり、ひどいものになると一夜でHIVに感染してしまったという話も。よくわからないまま飛び込んでいった先の適当な出会いと衝動のなかで無茶なことが起こっているんです。

 インターネットの出会い系サイトはどうかというと、これにも問題があります。サイトによってはサクラにお金をぼったくられたり、ただただ性交渉のみの繰り返しで、精神的な部分がないから、その繰り返しで精神の部分はすさんでくるという声も聞きました。他にもさんざんな目にあった話も。

 そんなとき、弊社が開催している「オタク婚活」を見たゲイの方から「LGBT恋活」を開催してくれという依頼があったんです。元国会議員が開催すると言えば怪しい業者やふざけた人たちは来ないだろうと。信用して参加できる出会いの場を作ってほしいという切実な願いがありました。

 とはいえ僕はLGBTではないから、彼らの気持ちを知るところから始めなくてはいけない。依頼してくれた方に協力を仰いで、彼らの求めているものや大事にしているものをリサーチし、時には何時間もかけて話を綿密に話し合い、この春やっと開催に至ったというわけです。

同性同士のパーティならではのシステムを



――さて、LGBT恋活パーティと男女の「婚活パーティ」との違いは? 開催のきっかけとなった『ゲイの為のカップリングパーティー』を例に教えてください。

LGBTパートナーズ

LGBTパートナーズ公式サイト

 最大の違いは、結婚相手探しではなく、「パートナー探し」だという点。男女の婚活では年齢や年収に重きをおきますが、同性同士は目的が結婚ではないため、そのふたつに重きを置きません。

 極端な話、60歳のダンディな男性と、20歳の若者のカップリングもあるわけです。

――ゲイ同士の場合、プロフィールシートに「タチ」「ネコ」を記入するのもこのパーティならではですね。

 依頼者の方に「絶対これは入れてくれ」と言われていたのが『タチ』(攻め)か『ネコ』(受け)かの記入欄。本人たちも見た目だけじゃ判断が難しいのだそうです。さらに、『極端なタチ』もいれば、『どちらかというとタチ』ぐらいの人もいる。ですから度合いを1~10の数字で表せるようにしてあるんです。

――直接は聞きにくいことも、すぐに判断できるようになっているんですね。他、ポイントになるところは?

 1人暮らしかどうかも重要だと聞きました。やはり同性同士だとラブホテルを利用できない場合もありますし、家族にばれたくない人にとっても一人暮らしの人はありがたいそうです。それから、既婚か独身かというのも問わない人は多いようなので、既婚者でも禁止はしていません。世間体のために結婚している、結婚したあとに気付いたというケースもありますから。

――エイズ撲滅運動にも取り組んでいるとお伺いしました。

 プロフィールシートに「HIV検査を受けましたか?」というチェック欄を設けています。証明書提出などの必要などはありませんが、チェックを付けることによって検査に対する意識が強くなればと。また、会場ではHIV検査のビラを配ったり、検査を進めるアナウンスをする予定でいます。

――では最後に、LBGT恋活パーティに興味を持った方へメッセージをお願いします。

 パーティでは一対一の自己紹介から、完全なフリータイムまで、一般の婚活パーティーさながら、相手が分かり合えるまで話すシステムを設けています。

 皆さんのご意見で、さらに適切なシステムを取り入れながら、恋愛のパートナーが見つかるように、マッチングにいたらなかった場合でも、悩みを話し合えるような友人をつくる場として活用していただければと。絶対にプライバシーは守ります。そういう意味でも健全で、安心できる本当の出会いの場として提供したいと思っています。

●レズビアンの為のカップリングパーティー
日時:6月29日(日)17時~
●ゲイの為のカップリングパーティー
日時:7月20日(日)17時~

※お申込みhttp://www.imlgbt.tv/

【たるい良和さん】
元衆議院議員。退任後、 2011年に創業した『アイムシングル』がオタクの婚活のムーブメントを起こす。 2012年には日本の食文化を取り戻す、日本力復活プロジェクトとして、65歳以上の御婆さんしか雇用しない『おばあちゃんの定食屋』の創業するなど各事業に取り組んでいる。「ファミコンショップ」を経営していたこともあり、漫画などポップカルチャーにも造詣が深い。

<TEXT/志賀むつみ PHOTO/Franzgustincich>

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