制汗剤をシュー♪がワキ臭のモト?…夏の美容、意外なカン違い
世の中には「美しくなるため」のあらゆる方法あふれていますが、情報も商品も多すぎて、どれを選んだらいいのか分からない…という人も多いのでは?
そんな人のヒントになりそうな本が、『オトナ女子のための美容化学 しない美容』。著者は美容化学者のかずのすけ氏。研究実績と知識を生かした化粧品解析で人気を博し、化粧品のプロデュースにも力をそそいでいます。
そんなかずのすけ氏が、化学という新しい視点から、時間もお金も無駄にしない、シンプルケアをおしえてくれましたよ。
まずは「コスパのいいスキンケアを選ぶコツ」。スキンケアアイテムを選ぶ時、私はついつい価格と効果を天秤にかけてしまいます。議論されがちなのが、高価な化粧水をちびちび使う派 VS 安価な化粧水をばしゃばしゃ使う派。はたしてどっちに軍配が上がるのでしょうか。
かずのすけ氏によると、こちらは引き分け。「化粧水の量は500円玉大で充分。コットンもコットンシートパックもいらない」。化粧品は肌の表面にある角質層より奥には浸透しないので、手だけで事足りるというのです。
高価だから効果がある! という思い込みにも注意が必要。かずのすけ氏いわく「5000円以上するコスメは、中身より容器などにコストがかかっていることもある」。3000円以上のものであれば、中身の品質自体はデパコスと同等か、それ以上のものもあるそうです。
かずのすけ氏が推奨する、アイテムごとの価格帯と成分は以下の通り。
クレンジング …… 3000円程度。米ぬか油やマカデミアナッツ油、アルガンオイルがベースになったもの。ミネラルオイルはNG。
洗顔料 …… 1500円~3000円。カルボン酸系やアミノ酸系は、洗浄成分がマイルドです。
化粧水 …… 2000円~3000円。BG(ブチレングリコール)やグリセリン、セラミドなどを含むもの。
美容液 …… 5000円程度。重視したいのは肌バリアを高めるセラミドと、肌の酸化を防ぐ抗酸化成分。
お金のかけ方にメリハリをつけて、スキンケアアイテムを賢く揃えましょう。
これからの季節に必須なのが、UVケア。毎年、最新の美白化粧品が発売されますが、「美白」という言葉を鵜呑みにしてしまうのは危険です。
「美白コスメ」に代表されるビタミンCは、「メラニンの生成や酸化を予防するのが基本効果」。しかし「太陽光を浴びた後は、すでにメラニンが次々と生産されており、この段階で美白成分を塗ってもあまり意味はない」というのです。まずは、メラニン生成の原因である「炎症」を鎮めなければなりません。
私も以前、日焼けした肌は軽い火傷と同じ状態だと、皮膚科医に聞いたことがあります。そう考えると「まずは抗炎症!」という理屈がわかってきますね。
本書が掲げる「抗炎症」成分は、「グリチルリチン酸ジカルイム。m-トラネキサム酸。プラセンタエキス」などです。勿論、各メーカーが推奨する「美白コスメ」の中にも、こういった成分が含まれているものもあります。購入するさいに、しっかりと商品の成分表を確認しましょう。
安い化粧水をバシャバシャ使うのは、本当に正しい?
太陽光を浴びた後、使うべきは美白コスメじゃなかった!
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