腰痛、肩こり、むくみ脚のもと「かかとの歪み」を整える方法
若いころと比べて、電車で立っていると疲れる。腰痛、肩こりも気になってきた――。
そんな人におすすめなのは、実は「かかとを整える」こと。
体を酷使するオリンピック選手やプロスポーツ選手の中でも「かかとを整える」ことは、ちょっとした話題になっており、『歩けなくなるのがイヤならかかとを整えなさい』という本に紹介されています。
著者は、30年以上にわたる治療実績を持つ全身骨格矯正師の宮本晋次さんです(監修は久我山整形外科ペインクリニック・佐々木政幸院長)。
まずは、いつも履いている靴の裏を見てみましょう。
かかとの外側だけ大きく減っていたり、逆に内側だけ大きく減っていたりしませんか?
そのかかとの減りこそ、「かかとが歪(ゆが)んでいる」証拠です。
【かかとの外側が減っている】
かかとが内側に歪んでいる状態です。がに股、猫背で歩いている、O脚、そんな人は靴裏の外側が減っています。
【かかとの内側が減っている】
かかとが外側に歪んでいる状態です。内股で歩く、X脚、外反母趾で悩んでいる人に多いタイプです。
あなたの靴底は、どうだったでしょうか。
もし、どちらかに該当するようだったら、あなたのかかとは、歪んでいる可能性が大です。
さて、かかとが歪んでいると、次のような症状が出やすいと言われています。
腰痛、肩こり、頭痛、膝痛、骨盤の歪み、股関節痛、ストレス、自律神経の異常、かかとのガサガサ。
人の足は、一日歩いているだけで、約500トンもの負担がかかると言われています。
かかとの関節は、腕や足のように大きく動かないので、なかなか気がつきにくいですが、わずかな歪みが、ひざ、腰、背骨、首、へつながっていき、全身のバランスを崩す原因になっています。
一生懸命、骨盤を整えたり、ストレッチをしても体の土台であるかかとが歪んだままでは、意味がなかったんですね。
むしろ、歩けば歩くだけ、全身のバランスが崩れていき、症状は悪化の一途…。
そんなことになってしまうかもしれません。
さて、では宮本先生が考案した「かかとを整えるストレッチ」を紹介します。
1 )凝り固まったかかとの関節をほぐす
かかとの骨をつまんで、ゆっくり関節を動かしましょう。
右手でしっかり足首を抑え、左手でかかとをつかんでください。
あまり強く動かさず、ブルブルと振動させるイメージで、軽く上下に10回ほど動かします。
2 )かかとを回して、正しい位置に!
かかとを左手で包み込み、10回ほど回します。
1のストレッチで関節がほぐれていれば、少しかかとが動くのを感じるはず。
ムリなく、痛みが出ないように注意しながら、ゆっくり回してください。いつも、負荷をかけている場所なので、やさしく!
ふだん、ケアしない場所なので、少しのストレッチでも効果はバツグン。
立ってみて、親指のつけ根とかかと、両方に体重がかかっていると感じられたら成功です。
かかとが整うと、代謝がよくなり「かかとのガサガサ」が消える女性も多いそう。なにより、姿勢がよくなるので、美脚にもつながります。ぜひ試してみてください!
<TEXT/女子SPA!編集部>
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