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「妻とのセックスは“労働”」精子をめぐり大ゲンカ勃発【男の妊活】

「男性の10人に1人は精子に問題を抱えている」「8組に1組のカップルが不妊」など不妊にまつわる情報が錯綜するなか、妊活(妊娠活動)に真っ向から取り組む男たちはいったい何に悩んでいるのか? “晩産化”時代の妊活最前線を追いかけた。

 現在妊活中の彼らは何に悩み、何を思っているのか? 日夜、子づくりに全精力を注ぐ男たちの“本音”に迫った――。

妊娠を急ぐ妻が豹変 気合でセックスに挑むも……



<千葉啓一さん(仮名)・35歳・映像制作>
(妊活歴3年・原因 精子の運動率低下・これまでの費用 50万円)

「仕事柄、2~3日家に帰らないことも珍しくありません。もともとお互いの仕事に干渉しないことが結婚の条件だったのに、妊活を始めてから妻が豹変しました」

 5年前、アパレルメーカー勤務の奥さん(現在34歳)と6年間の交際を経て結婚。お互い子供はいつかできればいい程度に思っていたのだが、さばさばした性格の奥さんが豹変したのは3年前。

 「突然『レディースクリニックに行くからついてきて』と言い出したんです。『2年たって兆候ゼロは不妊症の疑いあり』という記事をケータイサイトで見つけたらしく、無理やり連行されました」

 検査によると奥さんの生理周期は通常より短く、排卵誘発剤を処方された。念のため千葉さんの精子も調べたが、結果は正常。

「妻はその日から人が変わったように僕の都合を無視して『○日がチャンスデーだから』と予告セックスを要求するようになりました。当然、気持ちが入るはずもなく、まさに流れ作業のような“労働”が延々と続きました」

 そんな調子のまま、結果が出ず1年が経過。試しにもう一度精子を調べると、運動率が平均値の3分の1にまで減退していた。

「自堕落な生活が原因なのか、心理的なことなのか、わけがわかりませんでした。ある日、チャンスデーに飲みすぎ、朝帰りしたのですが、待ち構えていた妻と酩酊状態のままセックスに突入。気合でなんとか射精しましたが、『出した!』『出てない!』で、つかみ合いの大ゲンカに。最悪でした」

 このままではらちが明かないと、孫の顔が見たくてたまらない彼女の親がスポンサーとなり、一回30万円の体外受精にトライ。が、結果は失敗に終わった。

「転職でもしない限り今の生活を変えることは不可能。でも、子供を育てるにはカネがいるわけだし、となると転職なんて絶対に無理。それで悩んでると酒に走ってしまい、また妻と衝突。完全に負のスパイラルです。でも、子供は自然にできるのが理想だと思っているので、もしできなかったらそういう人生だと受け入れ、チワワでも飼おうと思います」

<PHOTO/Ximagination>
― [男の妊活]シリアス白書【4】 ―




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