Lifestyle

更年期障害は防げる?40代前半から始める治療法を医師に聞く

知っているようで知らない「更年期」 Vol.4】  更年期に関するさまざまな疑問を取り上げる本特集。いけした女性クリニック銀座の池下育子院長によれば、遅くとも40代前半から低用量ピルの服用を始めて、様子を見ながらホルモン補充療法(HRT)に切り替えると「更年期障害知らず」ですごせる可能性が高まるというのです(詳しくは前回記事を参照)。 【前回記事】⇒セックスレスと更年期障害に関係が…今からできる対策を医師に聞く  でも、低用量ピルもHRTも“薬”なのでメリットとデメリットがあるはずです。2つの薬について池下先生に聞きました(以下、コメントは全て池下育子先生)。
池下育子先生

池下育子先生

※以下のメリットとデメリットは一例です。全てを紹介しているわけではないことをご了承下さい。

低用量ピルのメリット

※写真はイメージです

※写真はイメージです

「低用量ピルを服用すると、体は妊娠時と似たような状態になります。排卵を抑えて排卵による卵巣へのダメージを減らせるため、卵巣がんやチョコレートのう胞など卵巣に関する病気や子宮体がんにかかるリスクを低下し、ホルモンバランスを安定させます。 子宮内膜があまり厚くならないうちに生理が起こるので子宮内膜症にかかりづらく、内膜症の治療にもなります。出血量が減り、子宮収縮も抑えられるため生理痛やPMSから解放されますし、生理が規則正しく28日周期になるので、生理不順への治療効果があります。また、生理日を変更することも可能です。 また、脳のホルモン値も安定し、更年期障害が出づらくなります」

低用量ピルのデメリット

「血栓症にかかるリスクが高まるという重大な副作用があります。血栓症とは、血管内にできた血のかたまり(血栓:けっせん)が血管に突然つまる病気のこと。飛行機などに長時間座っていた後、足の静脈にできた血栓が血管を移動して肺の動脈をふさいでしまう肺塞栓症(はいそくせんしょう)は、ロングフライト症候群(エコノミークラス症候群)として知られています。  予防には充分な水分と適度な運動が必要です。加齢とともにかかる確率も高まるため、定期的に検査を受けながら服用しましょう。デスクワークで残業が続く、熱中症などで体調が悪いなど、体を動かさない日が続いていたら主治医と相談することをお勧めします。  低用量ピルだけが血栓症にかかるリスクを高めているというわけではありませんが、リスクは把握したうえで服用することが重要です。  乳房が張る、むくむ、気持ち悪いといった症状は飲み始めた最初の1週間だけです」
次のページ 
HRTのメリット・デメリットは?
1
2
Cxense Recommend widget


あなたにおすすめ