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プチ修行体験でリラックス。東京でできる「高野山カフェ・プチ修行」に行ってみた

 4月にはいり、学生や新社会人は新生活を迎えるころですね。社会人4年目の筆者はというと、慌ただしさの中なんとなく余裕がありません。横断歩道で信号待ちになってイライラ、コンビニの会計に端数が出てイライラ……。私ってなんて狭量な人間なんでしょう……。

 そう思っていた矢先に、職場のO先輩から「都内で瞑想修行が出来るイベントがある」との情報が。修行と聞くとちょっと緊張しますが、瞑想で心を落ち着かせれば、きっと穏やかな気持ちになれるはず! さっそく参加してみることにしました。 

初心者でも気軽に「阿字観」体験ができる



高野山カフェ

高野山カフェ公式サイトより

 今回向かったのは、品川駅最寄りの高野山東京別院。3月15日に期間限定で開催された『高野山カフェ・プチ修行 in東京別院』は、世界遺産の高野山で行われる修行が体験できちゃうイベントなのです。

 修行後はこちらで精進料理も食べられるのだとか。楽しみ! というわけで、いざお寺へ。

 本堂に入ると、中にはすでに大勢の参加者の姿が。半数以上が女性のようです。

 修行と聞いて、まっさきにイメージしたのは座禅。棒で肩をぶったたかれるのかと思いきや、今回体験するのは座禅ではなく、真言宗に伝わる瞑想法「阿字観」なるもの。

 何でも、密教の大切な修行の一つで、精神の集中力と想像力を養い、潜在能力を呼び覚ますことが出来るのだとか。何だか難しそうですが、きっといつもとは違った体験が出来るはず。

 今回は住職の川上修詮さんが阿字観のやり方を教えて下さいました。

 阿字観は、呼吸が深く、落ち着いた状態で行うのがポイント。しかし、普段から緊張状態で心拍数が速く、呼吸が浅い人も多いので、リラックスして瞑想ができるように最初は少し体を動かして体を温めます。

⇒【写真】はコチラ http://joshi-spa.jp/?attachment_id=87277

阿字観 手を合わせて正座、立ち上がって、また正座、そのままアタマを床につけて、起き上がってまた正座。この動作をゆっくり3回繰り返すだけで、内側からポカポカになります。

 お次は、手のひらを重ね、足を組みます。阿字観の特徴は、瞑想しつつ声をだすこと。

「音を体から垂れ流すように」という川上さんの言葉通り、筆者も無心に「あ~」とだみ声を垂れ流していたら……むせました。まだまだ修行が足りないようです。普段は椅子に座ってばかりいるせいか、足がしびれて、しびれて、身動きがとれません!

 一緒に来てくれたO先輩の方はやけに静かですが……完全に寝ています 。こんなんで修行になるのかいな? と心配になった筆者ですが

「眠ってしまってもいいんです。日本人は瞑想しようとかえって集中しすぎてしまいますから」と川上さん。阿字観ではそこまで意気込む必要は無いのですね!

「現代社会では普段から緊張状態の人が多い。今、お寺は肩の力を抜く場所でもあるんです。修行だけじゃなくって、お茶とまんじゅうを食べながら、お寺でのんびりするだけでもいいんですよ」

 基本的には誰が訪ねてきてもいいのだとか。こんな感じで阿字観の体験は終了!

高野山人気の食堂が監修 特製「精進弁当」を食す



精進料理 さて、お次は待ちに待った精進料理タイム! 今回いただいたのは、高野山で人気の「中央食堂 さんぼう」が監修した「精進弁当」。高野山伝統の味や地元の特産品がふんだんに盛り込まれた、特製のお弁当です。

⇒【写真】はコチラ http://joshi-spa.jp/?attachment_id=87278

 精進料理なので、お肉や魚はもちろんのこと、味付けにもカツオや煮干しのダシは使われておらず、豆や野菜、穀類が主な素材です。でも、そうは思えないほど目にも鮮やかなお弁当! 使われている食材も20種類以上あります。

 食材や調味料が限られている分、色々な工夫がなされています。例えば、胡麻豆腐には菜の花が、お麩の田楽には木の芽や蕗の味噌が、といった感じで味付けのバリエーションが豊富。特にトマトや蒟蒻を刺し身に見立てたお品は、本物に見かけがそっくり。

 これなら飽きがこないし、なにより野菜と大豆中心で薄味なのが嬉しい。飲酒や暴飲暴食で内蔵の疲れきった筆者には優しい料理です。

 満腹になって、いい気分で本日の体験イベントは締めくくられました。

夏には丸の内でプチ高野山体験ができる



 今回の修行体験で新しい自分に出会えた……とまではいきませんでしたが、何だか肩の力が抜けた気がします。来る前よりもスッキリとした気分でお寺を後にした筆者でした。

 東京別院でのプチ修行は不定期開催ですが、2014年8月下旬~9月上旬には「高野山カフェ in 丸の内ハウス」が行われる予定。これは、東京駅前の「新丸ビル」7Fフロアを全部使った「丸の内ハウス」で、瞑想体験をしたり精進料理を食べたりできる毎年恒例のイベントです。

「忙しくて、最近気持ちに余裕がない」なんて人にとっても、心を落ち着かせる良いきっかけになるのではないでしょうか。高野山は来年で1200周年。今度は本山の方へも足を運んでみようと思います!

<TEXT・PHOTO/松原 麻依(清談社)>

松原麻依(清談社)
沖縄県沖縄市出身の25歳。埼玉に4年、中国に2年住んだ後、東京でライターとして働き始める。現在はwebを中心に執筆




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