固ゆで卵と食べ合わせが悪い野菜って?栄養がムダになる組み合わせ3つ
こんにちは。ビューティーフードアドバイザーの高木沙織です。
美容・健康のために食べる物に気を使う人が増えてきました。では、“食べ合わせ”についてはどうでしょう? 食べ合わせによっては、せっかくの栄養成分を打ち消し合ってしまうことがあるんです。
今回は、意外とやりがちな“相殺効果”を持つ食べ合わせについて紹介したいと思います。
まずは、朝食によく見られるほうれん草と固ゆで卵の食べ合わせについて。卵の卵白に含まれるアミノ酸のシスチンは、加熱することで硫黄成分を生成。そして、ほうれん草に含まれる鉄分はこの硫黄成分によって吸収が妨げられてしまうと言われています。
ですが、卵そのものには鉄分の吸収に必要なたんぱく質も含まれるので、ほうれん草と一緒に摂るときは、固ゆでではなく半熟に調理するなどの工夫をするとよいでしょう。
続いても、鉄分の吸収に関する相殺効果について。ここでお伝えしたいのは、鉄分を含む食材とカフェインを含む食材(飲み物)の組み合わせについてです。カフェインもまた、鉄分の吸収を妨げるので覚えておくとよいでしょう。
鉄分を含む食材には、貝類や豆類、海藻類、小松菜、ほうれん草、肉類、カフェインはコーヒーやお茶などに含まれます。
鉄分を摂取する目的で上記の食材を摂るときは、ノンカフェイン(タンニンを含む)の飲み物と合わせて。
最後は、お酒のつまみにもピッタリなチーズと枝豆です。枝豆には、満腹中枢に働いて食べ過ぎを抑えたり、抗酸化作用によって肌老化や疲労の回復に役立ったりするフィチン酸が含まれます。しかし、このフィチン酸はチーズに含まれるカルシウムの吸収を阻害してしまうのだそう。
枝豆とチーズでパリパリのおせんべいを作ったり、おにぎり、パンを作ったり……。味の相性はよいのですが、毎回一緒に食べるのは控えた方がよいかもしれませんね。
どれも美味しく、よくやりがちな食べ合わせです。絶対にNGというわけではないのですが、栄養成分の効率的な摂取を考えた食事を意識している方は、参考にしてみてくださいね。
<文/高木沙織>
⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】

ほうれん草×固ゆで卵

海藻類×緑茶

チーズ×枝豆

高木沙織
「美」と「健康」を手に入れるためのインナーケア・アウターケアとして、食と運動の両方からのアプローチを得意とする。食では、発酵食品ソムリエやスーパーフードエキスパート、雑穀マイスターなどの資格を有し、運動では、骨盤ヨガ、産前産後ヨガ、筋膜リリースヨガ、Core Power Yoga CPY®といった資格のもと執筆活動やさまざまなイベントクラスを担当。2021年からは、WEB小説の執筆も開始。Instagram:@saori_takagi