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「婚約指輪にダイヤを買うな」がアメリカでは新常識

 芸能人がキラーンと眩しく見せるのは歯だけではない。「私、結婚します」との会見で、たいてい披露するのが豪華な婚約指輪だ。世にも幸せそうな笑顔でキラーンと見せられるので、羨ましいと夢を抱く女子も少なくないかもしれない。一生輝きを失わない高価なダイヤモンドを婚約者に買ってもらわねば……と思う?

「給料の3か月分」は昔の話



 ちょっと待ったとアドバイスするのは、アメリカのファイナンシャルプランナーやマーケティングのプロたち。1930年代は「婚約指輪にはダイヤモンドを買おうキャンペーン」がグローバル展開されたが、最近では真逆のことが言われている。

婚約指輪

ダイヤには憧れるけれど……

 そもそもなぜダイヤモンドかというと、15世紀に神聖ローマ帝国皇帝が絶世の美女マリー・ド・ブルゴーニュに贈ったことが始まりらしく、以来、上流階級で広まっていったという。19世紀にアフリカで鉱山が発見されると、需要はさらに高まり、20世紀に入って欧米資本が世界的にマーケティングを促したようだ。

 日本のバレンタイン・デーのチョコレートと同じで、古くからの伝統ではなく、最近になって企業が扇動した慣習なのだ。ここは現実に立ち返って、賢くイイものを手に入れるに留めよと説く。

 つまりは__

●「ムリして高価なダイヤモンドを買うべからず」

 給料の2カ月分(日本では3カ月分)は勝手な決めつけ。カップルの数だけ物語があるのだから、いくらが相応しいといった基準は忘れるべし。例えば、キャサリン妃はダイヤモンドではなくブルーサファイア。故ダイアナ妃の形見なのだそう。ウィリアム王子はビタ一文も払っていないけれど、どんな高価な新作より妃は喜んだことだろう。

●「ダイヤモンドが欲しい場合もランクを下げてよし」

 ダイヤモンドの価値を表す4Cという基準がある。Clarity(透明度)、Color(色)、Cut(カット)、Carat(重さ)の4つのCのランク付けで、お値段の基準でもある。色と透明度のランクは、1つ2つ下げても肉眼ではわからないので、重さとカットにこだわればよい。

●「個性が際立つカラーダイヤモンドにする」

 高額なイメージがあるが、カラーダイヤモンドはお手頃価格のものも多い。セレブなどが着けているカラーダイヤモンドは一部の激レアもの。万に1つと言われる色の希少価値で高額になっているにすぎない。

 カラーダイヤは無色透明と違い、二つとない色の輝きを放つ。

ブラウンダイヤ

ブラウンダイヤは、ごく色の薄いものから濃いものまでいろいろ

 例えば最近では、茶系のダイヤが、ブラウンダイヤ、チョコレートダイヤ、コニャックダイヤ、とイメージしやすい名がついている。洋服とシックにコーディネートできるのも嬉しい。

 その他にも、「オンラインで購入」「家族の指輪を受け継ぐ」「とびきり精巧なキュービックジルコニアで代替する(素人は判別不可能とか)」などが紹介されているが、中には、「婚約指輪など不要」といった意見まである。

 新生活を始めるのだから他に使えということらしい。また生活が落ち着いてから買うのでも遅くはないと説く。

 ダイヤモンドは永遠の輝きというけれど、二人の未来があってのこと。先行きが不安になるようなお金の使い方はせず(させず)、賢く婚約して、末長い結婚生活をスタートさせたい。<TEXT/MUK PHOTO/Ademdemir>

【MUKプロフィール】
海外エンタメ情報に精通した、ライター兼翻訳者。映画・ドラマを中心に、メジャーリーグや格闘技まで幅広くカバーする。世界のスポーツを斜め上らへんからウオッチするユニット「スポーツカルチャー研究所(https://www.facebook.com/SportsCultureLab)」メンバー

MUK
海外エンタメ情報に精通した、ライター兼翻訳者。映画・ドラマを中心に、メジャーリーグや格闘技まで幅広くカバーする。女子SPA!では、自由と個性を喚起する海外女性の多様な生き方を紹介します。世界のスポーツを斜め上らへんからウオッチするユニット「スポーツカルチャー研究所(https://www.facebook.com/SportsCultureLab)」メンバー




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