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“奇跡の52歳”女優、波乱の過去。元カレのDVに、最低女優賞…

 52才とは思えぬ美貌を誇るハル・ベリーは、アカデミー賞史上において主演女優賞を受賞した唯一のアフリカ系アメリカ人女性。
『マイ・サンシャイン』より

『マイ・サンシャイン』より

 ただ今公開中の映画『マイ・サンシャイン』で、血の繋がらない子供を8人も養子にするシングルマザー、ミリーをすっぴんをさらしながら熱演しています。シワやたるみとは無縁の美しいその肌には、思わず目を見張ってしまいます。

黒人差別によって起きた、実際の事件がテーマ

 本作は、1992年に黒人差別が引き金になって起きたLA暴動事件を“普通の人々”の視点で描いたヒューマンドラマ。昨年2017年にバージニア州シャーロッツビルで起きた白人至上主義者の集会や、白人警官による暴行事件が今なおアメリカで頻発していることを踏まえると、27年も前に起こったこの暴動からアメリカがなにも学んでいないことに改めて警鐘を鳴らす作品です。
『マイ・サンシャイン』より

『マイ・サンシャイン』より

 また、ダニエル・クレイグが短気で暴れん坊だけれど憎めない隣人オビーを演じ、物語にコミカルなスパイスを添えているのも見所。特に大人の女性は、ダニエルの色気が匂い立つシーンにはグッとくることでしょう(予告動画の冒頭に注目!)。  さて、ハル・ベリーはオスカー女優として、そして2児の母として活躍するスーパーウーマンですが、実はさまざまな困難をくぐり抜けてきました。今回は、ハル・ベリーの知られざる5つの事実を紹介します。

1:初のアフリカ系アメリカ人としてミス・ワールドに出場

 ジャーナリズム専攻で地元の短大へ進んだハルは在学中、様々な美人コンテストに出場。1985年には“ミス・ティーン・オール・アメリカン”、1986年には“ミス・オハイオ USA”に選ばれた後、最初のアフリカ系アメリカ人としてミス・ワールドに出場して6位入賞を果たしました。(※1)これを機に彼女は大学を中退し、シカゴとNYへ渡りモデル活動を始めます。

2:元カレのDVで片耳の聴力の80%を失う

 スパイク・リー監督/ウェズリー・スナイプス主演作『ジャングル・フィーバー』(1992年)でスクリーンデビューしたハルは、ドラッグ中毒者をリアルに演じるために、10日間シャワーも歯磨きもしなかったのだとか。迫真の演技で注目を集めた彼女には、映画の仕事が舞い込むようになりました。  この頃、過去に恋人から受けた暴力で、片方の聴力の80%を失ったことを公にしたハル。彼女の最初の夫は、インスタで本作で共演したウェズリー・スナイプが暴力をふるったことを匂わせていますが、ハルは誰かは明言していません。この出来事について彼女は、「母が父から暴力を受けているのを見て育った私は、“自分には価値がない”と思い込み、父親とそっくりのパートナーを選んでしまった。部屋の天井に自分の血が飛び散り、聴力を80%失ってしまって初めて、“暴力の循環はここで止めなければ”と思ったのです」と語りました。(※2)
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映画の濡れ場で本当にセックスしていた!?
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