“コロッケ味噌汁”だってあり。料理苦手さんに「ルールなしの汁物」がオススメ
『自炊力』。このタイトル、なんだかサバイバルっぽくないですか。
気になったのが、料理力や料理上手ではなく、あえての「自炊力」という言葉。自炊ってことは、インスタントラーメンに生卵を落とすだけでもいいの? かなり雑ですが、著者のフードライター白央篤司氏によれば、これも立派な自炊なのです。
数多あるレシピ本と違うのは、本書が「作らずに『買う』ことだって自炊です!」と断言しているところ。なるほど、今すぐにでも実践できそうじゃありませんか。
主婦歴10年目の私、在宅勤務で家族は夫だけという、わりとのんびりした生活を謳歌しているくせに、食材を余らせたり、やむなく廃棄処分にするという堕落ぶりです。しかし本書がツイッターでとったアンケートによれば(回答数1万11票、966リツリート)、半数以上が「料理が好きではない」と考えているという驚きの結果。この事実にホッとしたのは私だけではないでしょう。
とはいえ、栄養バランスを考慮しなければ健康を損なう上に、肌荒れや体重増加など女性としては無視できない事態に陥ります。そこで本書が薦めるのは、「まずは組み合わせを覚えて、『買う』だけでいい」ということ。特にひとり暮らしの女性なら、夕食は仕事帰りにコンビニで調達、という人も多いでしょう。ここでただやみくもに買うのではなく、本書のロールモデルにそって選択するやり方です。
それは…
☆主食 …… 好みのおにぎり
☆主菜 …… 肉か魚のおかず一品(または納豆など)
☆副菜 …… 野菜や海藻を使ったおかず(または野菜やワカメ入りのスープ、味噌汁など)
この、主食、主菜、副菜の3要素を頭に入れて商品をカゴにイン。必然的に栄養バランスが取れるというわけです。最近はコンビニでも、1/2日分の野菜が取れるパスタなど各種取り揃えていますので、うまく活用するといいですね。
たまには手の込んだ料理をしよう! と決心しても、レシピを見ては気落ちする私です。だって、ネギ15cmだのニンジン100gだの、材料を買うにしても中途半端で、その後に使い切る自信がないのです。そもそも、ニンジン100gってどのくらいなの??
料理のスキルを上げるには失敗はつきもの、とわかってはいても、食材を無駄にしたくないのが本音。だったら「食材を問わず作りやすいメニュー。冷蔵庫の整理に便利な料理」を覚えてみませんか、と本書。
「自分が作ってみたい料理にチャレンジする(自分の希望の具現化)」からの「余った材料を使い切る(現実問題の処理)」を繰り返していけば、ストレスなく問題解決できてしまうのです。

肌荒れや体重増加を回避「コンビニ食の正しい選び方」
初心者あるある「材料を使い切れない」の対処法

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