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「結婚式の準備から地獄が始まった」キレて絶叫する妻に、30代夫は…

ぼくたちの離婚 Vol.9 あなたのせいで、わたしは不幸 #2】  2017年8月の同居・入籍直後から、妻・皆子さん(仮名、現在43歳)のモラハラに苦しめられることとなった田崎博さん(仮名、現在38歳)。二人とも職業は、“言葉を使うクリエイター”だ。しかしその言葉によって、一分一秒たりとも気の抜けない、地獄のような新婚生活が続いていた。
※写真はイメージです(以下同)

※写真はイメージです(以下同)

「あなたは視野が狭い、能天気すぎると、よく怒られました。一緒に雑踏を歩いている時、すれ違った人が皆子の肩に少しだけぶつかったりすると、まず僕が怒られるんです。『私、ぶつかられたんだけど、見てなかったの? 本当に視野が狭いんだから!』 電車内では、こんなこともありました。吊革につかまっていたら、隣にいた皆子からLINEが来たんです。『さっきまでそこにいた気持ち悪い中学生がつかまってたつり革なのに、信じられない。あなたは本当に視野が狭い!』 転居直後、マンションが外壁工事をやるというので、不動産会社に詳細を問い合わせたんですが、数日返事がなかったんです。そうしたら、皆子がめちゃくちゃ不機嫌になって、催促しろと僕に言ってくる。別に生活するぶんには支障ないから、もう少し待ってもいいんじゃない?と言ったら、『私がこんなに怒ってるのに、あなたはなんて能天気なの!』と強く叱責されました。連絡したいなら自分ですればいいのに、それは絶対にしない。全部僕にやらせて、少しでも気に入らなかったら僕を無能扱いするんです。 今にして思うと、皆子は自分のイライラを人のせいにする天才でした。どんな状況でも、自分が不快なのは僕のせいってことにする。僕に罪悪感を抱かせてコントロールするのが抜群にうまい。僕は毎日ビクビクしていました」

「まさか、自分の娘が結婚できるなんて」

ぼくたちの離婚 Vol.9 #2 こんな状況でも結婚式の準備は着々と進められていた。2017年の秋、ふたりは皆子さんの母親が住む山陰の某県へ、結婚の挨拶に行く。行きの新幹線車中でのこと。田崎さんは、皆子さんの母親と会うにあたって、数年前に他界したとだけ聞いていた皆子さんの父親がどんな人だったのか、仕事は何をしていたのか、確認しようとした。すると皆子さんは、見たこともない鬼のような形相で、「それって何? 田崎家から聞いとけって言われたの?」と冷淡に言ったそうだ。 「やんわり流すというよりは、“金輪際、その話をするな”という空気を出してきました」  モヤモヤを抱えたまま母親が一人で住むマンションを訪れると、またも田崎さんを違和感が襲った。 「向こうのお母さんが異常に緊張してるんです。ボケてるわけじゃなんですが、何を話しても上の空。会話も全然弾まない。聞けば、緊張でここ2日ほどろくに眠れてないって言うんです」  あくまで筆者の印象だが、田崎さんは決して相手を緊張させるタイプではない。物腰は柔らかく、相手の話をよく聞く優しい男性だ。 「結婚については喜んで承諾してくれたんですが、気になることが二つありました。ひとつは、皆子の子供の頃の話やお父さんの話が、母親である彼女の口から一切出なかったこと。もうひとつは、『まさか自分の娘が結婚できるなんて、夢にも思わなかった』とか『本当に、本当にありがとうございます』といった言葉を、不自然なくらい連発していたことです」  当日は市内のホテルに泊まることにした田崎さんと皆子さん。田崎さんは、皆子さんの母親が地元の食材を山のように送ってきてくれていること、公になった皆子さんの作品をすべてチェックしてくれていることを挙げて、「親子仲いいんだね」と言った。すると皆子さんは短く「いや、違うの」とだけ答えた。そして田崎さんに「うちの母、結婚式に来ないかもしれない」と告げた。 「びっくりして、なんで? と聞くと、高齢だし、いつもテンパってるし、あなたの家族に会えるとは思えないって言うんです。家で皆子から受けるストレスもあったので心が折れそうでしたが、結婚式まではバタバタして衝突も多いものだと友人からも聞いていたので、結婚式さえ終われば……と自分に言い聞かせました。絶対大丈夫だよと繰り返して、なんとか皆子をなだめました」  生真面目な田崎さんは、またも頑張ってしまった。しかしその結婚式は、準備段階から田崎さんにさらなる地獄を味あわせる。
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「あなたのせいで、私の結婚式はめちゃくちゃ」
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