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医者一家のお嬢様が、34歳で貧困に陥るまで。引き金は摂食障害だった

 単身女性の3人に1人が貧困という昨今。その中には裕福な家庭で育ったにも関わらず、貧困になってしまった女性もいる。

貧困とは無縁だったのに…。家族の溝が生む女性の貧困

 実家は都内の一軒家で、父親や親戚は全員医者。 「貧困とは無縁の人生だと思ってました」とうつむく東京都下在住の石井結衣さん(仮名・34歳)は今、水商売で生計を立てている。仕事はガールズバーでの接客や店に属さないフリーのキャバクラ嬢。月収は16万円で生活はカツカツだ。
貧困

※写真はイメージです

「ドラマみたいって言われるんですが、生まれてからずっと『医者になれ』と父親に言われ続けてきたんです。家の中で父親は王様。母も味方にはなってくれず、父の言いなりにならないとあの家では生きていけませんでした」  しかし、大学受験の失敗から一気に歯車が狂いだしていく。 「受験失敗のショックと、父親に『三流大学なんかに入りやがって』と言われたことで耐え切れなくなり、摂食障害になったんです。160㎝弱の身長で、体重は30㎏を切りました」  体が悲鳴を上げ、精神的にも追い詰められる。卒業と同時に実家を出て、保険代理店の営業として働きだしたが、何重もの苦難が石井さんを襲った。 「精神的にもまだ不安定だったのに、激務が重なってうつ状態になってしまって。実家が裕福とはいえ、家を出た時点でほとんど勘当状態でしたから、頼ることはできませんでした。その結果、昼の仕事を辞めて、比較的自由が利くキャバクラ嬢を始めたんです。体調が回復するまでは長時間は働けないとしても『そこそこ稼げるはず』と思っていたんですが……」  当初はコンスタントに30万円前後を稼げたが、年齢とともに収入はみるみる減少していった。そして、34歳になった今、月収は16万円にまで落ち込んでいる。 「今でもイライラしたり落ち込んだりすると、昔みたいにたくさん食べちゃう。処方されてる睡眠薬や心のお薬を飲んでも、一度不安定になるとどうしても仕事を休みがちになったり……。そうなるとやっぱり収入は下がりますよね。ただでさえ年齢を理由に需要は減ってるのに、将来のことを考えると不安なことばかり。でも不安が多すぎるからこそ、逆にマヒして現実が見えなくなっているのかもしれません」  頼る家族がいないことで貧困に陥る人は多い。石井さんも「両親とは何年も連絡を取っていないので頼れない」と語り、負のループから抜け出す方法がいまだ見えない。 《ひと月の収支》 月収 16万円 家賃 7万5000円 食費 5万円 光熱費 1万5000円 通信費 2万円 娯楽費 1万円 収支 -1万円 ― [オンナの貧困]最前線
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