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ラクうま美人ごはん vol.37】
ダイエットには、どれが正解なのか?

ダイエットごはんの定番になりつつある
「雑穀」。みなさんはどんな視点で選んでいますか? 例えば、白米に雑穀を混ぜることを考えると、「玄米」や「もち麦」、最近では「スーパー大麦」という雑穀が注目を浴びていますよね。でも実際にどれが最も良いのか、イマイチ良くわかっていない人も少なくないでしょう。
果たしてどれがダイエット向きなのでしょうか?
そこで今回は、定番の「玄米」を基準に、人気の「もち麦」や「スーパー大麦」などの雑穀について考えてみたいと思います。
まず、そもそも雑穀を何のために食べるのでしょうか? ダイエットの側面から、雑穀の魅力を整理してみると、次の2つに集約することができます。
①ダイエット中の栄養バランスを整えてくれる
ダイエット中に不足しがちなビタミン・ミネラル類(ビタミンB、鉄分、カルシウムなど)を簡単に補ってくれる。
②食物繊維を摂取できる
食べた時の満足感を与えるだけでなく、血糖値の急上昇を抑える、便秘対策や美肌づくりなどの効果が期待できる。
実は、この2つを満たしてくれる雑穀はたくさんあり、基本的にはお好みの雑穀を選べばよいと、私は考えますが、
効果がわかりやすい“食物繊維”をできるだけ効率良く摂取できたら、喜ぶ人はきっと多いはずです。そこでまずは、食物繊維の含有量を比較してみることに。
比較する3つは、玄米、もち麦、スーパー大麦です。

玄米
【玄米】
食物繊維3.0g。白米の約5倍量。

もち麦
【もち麦】
食物繊維
9.6g。白米の25倍、玄米の4倍。特に、「β-グルカン」という水溶性食物繊維が
8.7gと豊富。→コレステロールの正常化、食後血糖値の上昇抑制、満腹感の維持など

スーパー大麦
【スーパー大麦】
食物繊維量は、
21.6gというダントツの数値。白米の40倍、玄米の7倍、もち麦の約2倍。β-グルカンは
6.6gともち麦には及ばないが、かなり豊富。それに加え、消化しにくいデンプン「レジスタントスターチ」が
5.0gとかなり豊富。(もち麦は1.6g)
つまり、β-グルカンに特化して考えると、「もち麦」ですが、食物繊維の総量やレジスタントスターチで考えると、「スーパー大麦」が際立って優れていることがわかります。
では次に、このスーパー大麦を手軽においしく食べることを考えていきましょう。