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「妻がDVの怪物になった」うつ状態の夫に浴びせた罵倒と、お金の要求とは…

僕の具合が悪いと、妻がキレる

「帰宅し、君のふるまいは精神的DVだと皆子にはっきり告げると、私を脅迫するのかとすごまれました。あなたのその言葉こそがDVだ、私のほうが傷ついた、私が不安な時にあなたはケアしてくれなかった、と。立場を逆転させようとしてきたんです。話しても無駄だと思いました」  DVやモラハラの加害者は、自分の言動で被害者の具合があからさまに悪くなると、さらにキレる傾向にあるという。結婚後の皆子さんは典型的なそれだった。 「僕が弱っていれば、僕をそれ以上責められなくなる。それが皆子としてはイライラしてしょうがない。結婚後にふたりで旅行に行った時、僕がストレスで朝ベッドから起き上がれなくなったことがあったんです。そうしたら皆子がものすごく不機嫌になって、『なにそれ、私が悪いの!?』と食ってかかってきました。謝り倒して、なんとか許してもらいました」  本当に気分がすぐれないのに、自分の気分がすぐれないことを相手に謝罪しなければならなくなる。地獄としか言いようがない。 ぼくたちの離婚 Vol.9 #3僕がストレスで過呼吸になっていると、めちゃくちゃ怒るんです。それはなんのアピール? 私になにか言わせないために、わざと苦しそうにしてるんでしょう、と。それで『ごめん、違うよ。そんなつもりじゃない』と謝って遮ると、今度は『私に最後まで言わせないつもり!?』と怒るんです」

「あなたが逃げないように、私がお金を握る」

 2018年4月末、決定打となる事件が起こる。 「皆子が、私たちはこのままでは離婚するから、あなたが逃げないように家のお金を全部私に握らせろと言ってきたんです。そして、あなたが自由に使えるお金が多すぎるからいけない、これから私は生活費を一切入れないからね、と宣言されました」  田崎さんと皆子さんの生活費拠出割合は、おおむね7対3。もともと田崎さんのほうが多い。これを10対0にしたうえで、すべて皆子さんがお金を管理するようにしたい、しかも振り込みなどの雑務は今までどおり田崎さんが担当せよ、という要望なのだ。無茶苦茶すぎる。 ※写真はイメージです「言ってることがどんどん変わるんです。ついこないだまでは、自分から離婚すると言い出し、僕が説得して止める側だったのに、今では離婚を阻止すべく強硬手段に出ようとする。二面性が著しい。昨日言ったことが今日は撤回されている。これが日に日に激しくなっていきました。もう限界。ついていけない。“怪物”だと思いました」  罵倒され、無能扱いされ、罪悪感を植え付けられ、振り回され、極限まで衰弱した田崎さんは、2018年5月末、ついに家を出る。 「ある日、外で仕事中に皆子から電話がかかってきました。彼女もどこかの出先らしいんですが、電話の向こうで錯乱してるんです。仕事でちょっとした行き違いがあったらしく、かなり取り乱してる。そして『なんであなたはここにいないのよ!』と僕を激しく責めだしました。自分の不機嫌をぶつける僕がすぐ隣にいないのが、腹立たしくてしょうがないんです。 彼女の不機嫌は、僕がなにひとつ関わっていないことも含めて、100%僕のせいになる。これが一生続くのかと思うと、僕の中で何かがプツンと切れました
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“怪物”の棲み家から脱出
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