ミドル世代の男女4人で“家族”に。女性2人と同時恋愛でもモメない理由
「ポリアモリー」とは、関わるパートナー全ての同意を得て、複数のパートナー間で恋愛などの親密な関係を持つことを指します。
この言葉が広く認知されるずっと前から、結婚や従来のパートナーシップにとらわれることなく、幸せのカタチを模索し続けてきたアラフィフ男性がいます。
「SM」という性癖を持つ山田さん(仮名)。パートナーであるやす子さん(仮名)と、性格は合うけど性的な相性が絶望的に悪いというジレンマに陥り、話し合いのすえ「ポリアモリー夫婦」という選択を取ることに。
それから10年。お互い家庭の外で恋愛や体の関係を楽しんでいたのですが、ある時2人の関係性に転機が訪れます。妻・やす子さんと、やがて夫となる男性の聡さん(仮名)との出会いです。
共通の趣味を通じて出会った2人。当時30代だったやす子さんに対し、交際を始めた当時の聡さんは11歳下。20代前半だったとか。
「まだ若い聡さんが、ポリアモリーという複雑な事情を受け止められるものだろうか…」と山田さんに不安がよぎりますが、予想に反して聡さんはこの状況をすんなりと受け入れてくれたそうです。
「正直この関係が保てているのは、聡のなんでも受け入れる度量の深さに助けられています。出会った頃、やす子から夫である僕を紹介されても『あ、どうも』みたいな感じでした。そこから3人、家族ぐるみ(?)の付き合いが始まりました」
当初は山田さんとやす子さんが一緒に住み、そこへ聡さんが遊びに来るという関係だったそうです。しかし聡さんにはやがて結婚願望が芽生え、交際から4年ほどたった頃、山田さんに「やす子さんと結婚させてほしい」と伝えます。
山田さんは現在、元妻・やす子さんとその夫・聡さん、そしてパートナーの真弓さんの4人に飼い猫2匹を加えた“6人家族”。この変わった家族構成は、どうやって形作られたのでしょうか?
(※名前はすべて仮名)