有名俳優の妻が、SNSで流産を告白。ポジティブな姿に応援したくなる
2012年に結婚して以降、あれよあれよという間に4人の子供を授かった俳優のアレック・ボールドウィン(61)とヒラリアさん夫妻。結婚当時は「25歳以上も年の差がある相手と結婚するなんて…」と驚きをもって受け止められた2人。だが、すでに還暦を過ぎたアレックが、いまでは4人の小さい子供たちの子育てに追われているというから、さらに驚きだ。
そんなにぎやかなボールドウィン家が、このたびとてもつらい現実に直面したことが明かされた。第5子を妊娠していた妻のヒラリアさん(35)が流産したという。
先週の検診で、胎児の心拍が弱いことを告げられたというヒラリアさん。その直後、自分のインスタグラムに「もしかすると、お腹の子を流産してしまうかもしれません」とコメントを付けた上で、なぜ早い段階で公表に踏み切ったかについて説明した。
「これまで私は、家族や健康、妊娠について、いつだって正直に語ってきました。だからこの件についても隠しておきたくなかったのです。人々に真実を明かすのは、とても大切なことだから」
「私はこの経験を恥ずべきことだとは思っていません。流産が恥や汚点であるといった風潮を変えるきっかけにしたいのです」
先週、第5子を妊娠中であることを公表しながらも、流産の可能性が高いとしていたヒラリアさん。今回、その予測が残念ながらあたってしまったことを自ら明かした。 ヒラリアさんは、アレックや4人の子供たちとの家族写真に、こうキャプションを添えている。 「今日の検査で心臓の鼓動がなかった。つまり流産。でも、今ここに可愛くも強くもある素晴らしい心臓の鼓動がある。愛する者に囲まれているんだから、とても恵まれていると感じている」 「聞いてくれて、サポートしてくれて、個人的な体験談をシェアしてくれた皆に感謝します。私たちは一緒に強くなれる。今回の体験談が広がり、人生における美しくも挑戦的な瞬間を一緒に共有できればと思っています。皆に大きな愛と感謝を」
SNSやテレビで流産を公表した理由
ヒラリアさんはまた、現地時間の9日テレビ番組にも出演。今回の経験について詳細を説明し、流産というつらい現実について、女性たちがもっとオープンに話をする必要があると語った。 あまりにも多くの女性が流産を経験していることを知り、さらに「働き過ぎたから」「エクササイズし過ぎたから」「不摂生したから」と自分を責める女性たちを見てきたというヒラリアさん。そんな女性たちのためにも、自らその経験を語るべきと立ち上がったのだという。
女性の妊娠をサポートするアメリカのNPO団体「American Pregnancy Association」によると、医療機関で確認された妊娠の10~25%が流産に終わるという統計結果が出ているという。 日本産科婦人科学会も、医療機関で確認された妊娠の15%前後が流産になると公表している。さらに、妊娠した女性の約40%が(生涯で)流産を経験するとも記されている。 アメリカと日本でやや数字は異なるものの、多くの女性が流産を経験する事実は変わらない。妊娠初期の流産については、仕事や運動といった母親の行動が原因ではないといわれているが、それでも女性にとって非常につらい経験だ。 そんなとき、多くの女性が同じ痛みを抱え、やがて乗り越えていく…。そうした事実を知ることは、女性たちが前を向いて進むためには大切なことではないだろうか。 <文/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>