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意外!「定番」ファッションであればあるほど流行に左右されるって本当?

モードをリアルに着る! Vol.79/小林直子】  いつごろからでしょうか。「定番」という言葉がファッション誌の表紙によく出現するようになりました。  多くの人は定番であればいつでも変わらないと思うかもしれませんが、実際は「定番」であればあるほど流行に左右されます。
スカートのセットアップ

「定番」であればあるほど流行に左右される?

定番にはシルエットのアップデートがある

 定番の白シャツしかり、定番のTシャツしかり、その時々、場合によっては1年ごとにシルエットのアップデートがあり、一度定番でいくと決めたら最後、しょっちゅう「アップデートのお知らせ」を受け取ることになります。  そうして、そのお知らせがうっとうしいなと無視している間に、ずっと着られるはずの「定番」も、なんだか古臭いということになってしまうのです。
スカートのセットアップ

ずっと着られるはずの「定番」も、なんだか古臭いということに…
※画像はイメージです

 では、コレクションで発表されるようなデザイン性の高いものはどうでしょうか。「定番」とはほど遠い、見るからに着こなしが難しそうな、デザイナーがデザインしたコレクションアイテムにもしょっちゅう「アップデートのお知らせが」くるものなのでしょうか。  実はデザイナーのレベルが高ければ高いほど、そのデザインには永遠性があります。服飾美術館に入るような一点は何年たっても古びれることはありません。
 多くの人が、高価でよくわからないと避けてきたコレクションで発表されるようなドレスやスーツは、いわゆる「定番」のものよりもデザインとしての命は長いのです。いいものを手に入れれば、本当に長い間、着ることができます。  けれども、こういったものは着こなしが難しいのも確かです。その着こなしの難しさはどうやったらクリアできるか、いいヒントがバレンシアガの2019年春夏コレクションにありました。

上下で色と素材が同じセットアップに着こなしのヒントが

 相変わらず、グッチと人気を二分するデムナ・ヴァザリア率いるバレンシアガ。一見すると、またしても着るものがない、関係ないと思うのですけれども、よく見ると私たちの日常の着こなしのヒントはあります。  それがこのスカートのセットアップのルックです。
 後ろへ抜けた襟(えり)、長すぎる袖、派手なピンクのサテン地など、ぱっと見では、ちょっと着るのは無理だなと思われそうなこのルックですけれども、実際に着てみたら、案外多くの人がこれは大丈夫そうと思うだろうと予測します。  そのポイントは何かというと、上下で色と素材が同じである、つまりセットアップであるということです。

デザイン性の高いも着るコツはセットアップ

 デザイン性の高いものを簡単に着る一番手っ取り早い方法は、セットアップ、もしくはスーツを選ぶことです。要するに、トップスとボトムス、同じ色、素材のものを同時に着るということ、それこそがデザイン性の高いものをごく普通の人が着るときのこつです。  スーツ、もしくはセットアップにしてしまえば、デザイン性の高いものはそれほど難しくありません。
 逆に、例えば先程のバレンシアガのようなデザイナーアイテムのシャツを単品で買ったとしたら、何を合わせたらいいのか、ボトムスはどうしたらいいのかなど、悩むことになるでしょう。  デザイン性の高いものは何を組み合わせるのかが難しいので、それを極力考えないでいい方法、つまりもう組み合わせが決まってしまっているスーツなり、セットアップなりを合わせるのが一番簡単です。
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優れたデザイナーの作品は長い目で見たらお得
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