美白対策に◎。実はすごい野菜・パプリカのベストな食べ方とは
ダイコン、キュウリ、ニンジンに加えて。
おつまみや前菜などの際に、手軽につまめる“野菜料理”と言えば、「野菜スティック」。自宅でも、ザクザクと切るだけなので、忙しい時にもラクチンですよね。しかし、食べ応えはあっても、大根やキュウリだけだと、健康・美容効果は限りがあり、もうひと食材加えて、グーンと美容度高めたいところです。その答えは、「パプリカ」。
そうです今回は、美容度を上げてくれる野菜「パプリカ」の魅力をご紹介したいと思います。
日本で「パプリカ」を使った料理と言えば、「ラタトゥイユ」のような西洋煮込みくらいでしょうか。つまり、パプリカを上手に使いこなせている人は、そう多くはありません。ところが、中央ヨーロッパ(ハンガリーやチェコなど)を旅すると、パプリカは様々な料理に使われていることに気付かされます。先日チェコを訪問した時の朝食メニューを見てみると、野菜サラダはもちろんのこと、ツナサラダやオムレツなどにも入っていました。
トマト、オリーブ、キュウリと合わせた「ギリシャ風サラダ」や、
ツナサラダにも、赤・黄の刻んだパプリカが。
オムレツの具材にも。マッシュルーム、チーズ、パプリカ入り。
どれもすぐに取り入れられそうなものばかりですよね。それでは、パプリカがどういう点で美容的に良いのか、簡単に説明をしていくことにしましょう。
美白を考える上で重要なのが、ビタミンC。このビタミンCの含有量を見ていくと、パプリカは野菜の中でも特に秀でていることがわかります。
【可食部100gあたりのビタミンCの量】
・赤ピーマン(生)170mg(レモンの3.4倍)※
・黄ピーマン(生)150mg(レモンの3倍)※
・青ピーマン(生)76mg ※緑ピーマンのこと
・レモン(果汁)50mg
(文部科学省食品成分データベースより)
※パプリカは、赤ピーマン・黄ピーマンなどの一種
ちなみに、食べ方としては「野菜スティック」は、良い食べ方。なぜなら、ビタミンCは加熱に弱いため、ピーマン類に含まれるビタミンCが加熱に強いと言っても、「生」で食べるのが理想的です。あとは、何につけて食べるかですが、抗酸化力のある「β-カロテン」の吸収量を高めるためには、「オイル」と一緒に食べることが重要。オイル入りドレッシングや味噌マヨネーズ、オリーブオイルなどで味わうようにすると良いでしょう。
切り方としては、中の種を取り除き、食べやすい太さの「タテ切り」にするだけです。
他の野菜に加えるだけで、栄養度はもちろんのこと、見栄えもアップすることでしょう。
夏野菜のパプリカ、旬の時期には1個100円前後で手に入ります。気になる方は是非お試しください!
<文、写真/スギアカツキ>
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パプリカは、「ビタミンC」の王様。美白・日焼け対策に最高

スギアカツキ
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12