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心霊スポットの前で恋バナ?バイト仲間で味わう恐怖体験のはずが…

 夏は海やキャンプなど、日常から離れた行動をすることも多い季節ですよね。そんな中で、意外な経験をすることもあるようで…。 「まさかあんな場所で恋の話をするとは思ってもみませんでした」  そう苦笑しながら語ってくれたのは、牧野一美さん(仮名/39歳)。さかのぼること20年前の夏、当時大学生だった一美さんはレンタルビデオショップのバイト仲間と心霊スポット巡礼ツアーを計画しました。
バイト仲間、若者たち学生グループ

写真はイメージです(以下同じ)

 ところが、「絶対に出る」と有名なトンネルの前で、なぜか順番に好きな人を告白するハメになったとか。身の毛もよだつ心霊スポットで一体何が起こったのでしょうか?

「出る」と噂の心霊スポットでまさかの……

 心霊ツアーに参加したのは、バイト先で仲良くしていた男女6人組。その晩シフトが入っていたメンバーもいたため出発は閉店後の深夜1時過ぎとなり、一美さんたちは2台の車に分かれて出かけることになりました。 「深夜から遊びに行くことはよくありましたが、いつもは近所のカラオケに行く程度。みんなで遠出するのは初めてでしたから、最初からテンションマックスで、とても今から心霊スポットに行く雰囲気ではありませんでした」  有名な心霊スポットをいくつかめぐり、ツアーの締めくくりとなる“いわくつき”のトンネルへたどり着いたのは、夜明け前の午前3時頃。 「その前に訪れた精神病院や廃校では、男子だけ中に入らせて女子は車の中で待っていたのですが、ここだけは全員で歩こうと誘われていました。  そのトンネルには『日の出直前に歩いて通ると女性の霊が出る』という噂があり、歩いて通らないと意味がないと言われていたんです」 車内 怖いもの見たさも手伝って、意を決して車外に出た一美さんたち女性陣。ところが車のドアを閉めた瞬間、一人の男子が叫び声を上げたそう。 「まさか『もう何か出たの!?』と腰を抜かしそうになりました。でも実際には、車内に鍵を残したままドアを施錠するヘマをやらかしてしまったことに気づいた男の子があせっている声だったんです」  幸い車は2台。もう一人の運転手から「俺が送っていくから合鍵を取りに行こう」と申し出があり、男子2人がその場から一時去ることになったのですが……。 「あの頃はまだスマートフォンのない時代で、今自分たちがどこにいるのか分からず、来た道さえも覚えていない状況。運転をしてくれていた子たちが消えた途端に不安になり、女子たちの間には『彼らが帰ってこなければヤバイくない?』『私たち生きて帰れるの?』という不穏な空気が流れていました」

一人残された男子が提案したのは?

 その空気を打ち破ったのが、男子の中で一人残されたバイトリーダーの「恋バナしようぜ!」という心霊スポットに似つかわしくない一言でした。  一美さんも当初は何を急に言い出すのかとビックリしたそうですが、今思えば、あれはあれでいいアイディアだったと振り返ります。 「普段バイトリーダーはシャイな人だったので、それまで恋の相談なんか一度も受けたことはなかったんですが、あの日は急に当時雇われたばかりの高校生の名前を挙げ、どうアプローチしたらいいのかと女子に相談してきたんです。たぶん、私たちの気を紛らわそうとしてくれたんですよね」 心霊スポットの前で恋バナ?  相談を受けているうちに女子たちの気持ちも熱くなってきたのか、いつの間にか全員で意中の相手を打ち明け合い、恋の相談に没頭するという奇妙な展開になったといいます。
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心霊スポットのトンネルは…
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