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暑さをしのぐためエスニックスタイルを日常に取り入れる。着こなしのポイントは?

モードをリアルに着る! Vol.93/小林直子】  ひと昔前と違って、日本の夏は気温が高い日々が長く続くようになりました。それに伴い、夏の気温のずっと低い西洋で着られてきた衣服は、この暑い最中、着ているのが苦痛なほどになってきました。
カフタン

高温多湿な日本の夏。強い日差しのもとでは日傘も必要

 この暑い夏の気温と湿度に対するこれまでの主な対処方法は、上着は着ない、薄着になる、短パンや短いスカートをはくなどでした。  しかしあまりに強い日差しのもとでは、この薄着になって、露出する部分をふやす方法では、日傘をさしたり、帽子をかぶったりしないことには暑さをしのぐことはできません。  今年はヨーロッパでも気温の高い日々が続いたとのことですが、基本的に高温多湿の夏向きに作られていない西洋の衣服の中には、暑さ対策に匹敵するものはありません。
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日本の暑さにふさわしく、かつ現代でも通用する服は?
(※画像:WEARより)

 日本の暑さにふさわしく、かつ現代でも通用する衣服はないか考えていくと、2つのスタイルに突き当たります。一つはコロニアルスタイル、もう一つはエスニックスタイルです。

暑い日本の夏に適した衣服はインド、アフリカなどの衣服

 コロニアルスタイルとは、ヨーロッパ各国が植民地としてインドやモロッコ、アフリカ諸国を支配していた期間、支配層であるヨーロッパ人たちが現地の気候に合わせて着ていた衣服のスタイルで、主に英国植民地であったインドやアフリカでのイギリス人のスタイルを指します。  その代表的なアイテムはサファリジャケットです。
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コロニアルスタイルの代表的なアイテム、サファリジャケット
(※画像:WEARより)

 一方、ヨーロッパ風の衣服を現地に合わせて改造したものに対して、ヨーロッパ以外の民族の衣装そのもののことを総称してエスニックスタイルと呼びます。当然、日本の着物もこのエスニックスタイルの一種と考えられています。
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和服もエスニックスタイルの一種
(※画像:WEARより)

 コロニアルスタイルが一通り出尽くした後、現在、進んでいるのが民族衣装の西洋の衣服への取り入れです。それにはインド風もあれば、アフリカ風、中近東風、中国風、韓国風、そして日本風もあります。
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アフリカン柄のノースリーブワンピース
(※画像:WEARより)

 暑い日本の夏に適した衣服は何かと考えたとき、参考にできるのはインド、アフリカ、中近東のような暑い地域で昔から着られていた衣服でしょう。そういった暑い地域で着られている衣服、かつ洋服の取り入れが進んでいるもの、これらが今後、暑い夏を過ごすための衣服として今以上に人気が出てくるのではないかと考えます。  ただ問題なのは、エスニックスタイルと呼ばれるこれら民族衣装を、どのように現代風の都市生活者にふさわしい形で取り入れるかということ。いくら暑いとはいえ、私たちの住んでいるエリアの景色は決してインドのようでも、アフリカのようでもありません。  ではどうしたらいいか、そんなふうに考えていて見つけたのがこのトリーバーチのカフタンのルックです。

トルコの民族衣装カフタンを都市生活者が着こなすコーデ

 カフタンは、もとはトルコの民族衣装で、長袖、前開き、長衣型の上着ですが、現在では前開きがなく、ウエストの絞りがない、縦長の女性用のドレスもカフタンと呼ばれています。  このトリーバーチのルックでは、白いカフタンのインナーにチュニックを着て、足もとはスニーカー、バッグはごく一般的な、つまり民族調ではない普通の革のバッグを持っています。これは民族調の衣服の西洋文化への取り入れであり、都市生活者のための新しい着こなしの提案と言えるでしょう。  だからといって、もちろんこのスタイルのまま、オフィスへ仕事をしに行くとは考えづらいので、これはあくまでも、リラックスしたい日の遊び着であると考えればいいでしょう。  では、この暑い日本の夏を乗り切るために、エスニックスタイルの衣服をどのように取り入れたらよいでしょうか。
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着こなしのポイントは?
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