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「ディズニーは子連れじゃない客を出禁にすべき」。クレーマーの主張から論争に

 一人の怒れる母親のSNSの書き込みをきっかけに、アメリカで「ディズニーワールドは子連れ以外の客を出入り禁止にすべきか否か!?」という論争が巻き起こっています。
ディズニー・ワールド(フロリダ)

ディズニー・ワールド(フロリダ)(C)Nicole Gray

「プレッツェルが買えなかったのは子どものいない女のせい」!?

『デッドライン Deadline』によると、論争の発端となったのは、ある母親がフェイスブックに投稿したディズニーワールドへのありえないクレームでした。 「ディズニーワールドは家族のためのテーマパークでしょ。なのに、大人げないミレニアル世代が無駄遣いする場になっている!!!!  ディズニーワールドは子連れじゃない人の入園を禁止にするべきだし、子連れの母親は行列があっても優先されるべきよ!  疲れて機嫌の悪い幼児と一緒に3時間の列に並ぶことがどんなに大変なことか、あなたたちには分からないでしょ!!!!」  彼女の怒りの原因は、我が子が欲しがったミッキー型のプレッツェルを買い求める列が長く、その列に並んでいた客の多くが “子連れではない若い女性”だったからのよう。
「下品なショートパンツを履いたアバズレのせいで行列ができ、私は3歳の息子に『後でね』と言い聞かせなければならなかったの。可哀想に、息子はショックで泣き出してしまったわ。  熱量だけ高くて子どものいない女って本当にムカつく!!!」  と、口汚い言葉で不満をぶちまけました。  この投稿自体は昨秋のものでしたが、テーマパークがかきいれ時を迎える今年7月に入り、引用ツイートが出回って再炎上。  特に、「子ども向けだ」「子どもを持たない人は入園禁止にすべき」という意見に抵抗を覚えた人が多いようで、 「創業者のウォルト・ディズニーは全ての人たちがハッピーになれる場所としてテーマパークを作ったはず」 「ハネムーンやデート用、昔からディズニーワールドは子どもがいないカップル向けのプランがたくさんある」 「ていうか、ミッキーとミニーは世界一有名な子どものいないカップルでしょ!」  と非難が殺到したのです。  また、「私たちは“疲れて機嫌の悪い幼児と一緒に3時間の列に並ぶことがどんなに大変”か、十分に想像できる。だから子ども抜きでディズニーに行くのよ」 「大人だけで来る客を入園禁止にしたら、(全員が子連れになるから)子連れの母親が優先されることなんて永遠にあり得ないよね。論理が破綻している」  と、クレームの言葉尻を捕らえたツイートも目立ちました。

「NYポスト」の記事に反論、ミレニアル世代がディズニーに大集合?

 しかし、極端な母親の言い分に反感を覚えるツイッターユーザーが多い中、『ニューヨーク・ポスト New York Post』の記者が、この母親の考えに同調する署名記事を掲載。「子供もいないのにディズニーワールドに行くミレニアルは変人だ」と書いたことで、さらに騒動は大きくなりました。  標的にされたミレニアル世代は20~30代のことで、一昔前まで日本でことあるごとに揶揄の対象とされていた「ゆとり世代」のように、欧米で常に新人類扱いされてきた年齢層。的外れな中傷には慣れている上、ちょうどSNS世代であることも手伝って、記事に対するユニークな反応が目立ちました。  ツイートの中には、「おそろいで“Childless Millennial(子どものいないミレニアル)”のTシャツ作って、みんなでディズニーワールドに集合しよう」という人もいれば、「子どものいないミレニアルのための“ディズニーデー”を非公式で立ち上げます。参加条件は下品なショートパンツ着用、集合場所はプレッツェルの列」と、騒動の元となった母親のクレームを面白がった内容も。  ディズニー側は今のところ、この件に関して何のコメントも出すつもりはないようですが、それも納得です。だって、ディズニーワールドは誰でも楽しめる夢の国のはずですから。  それにしても……、アメリカはクレームもケタ外れです。いくらなんでも「東京ディズニーランドから子連れ以外は全員出禁にしろ!」だなんてクレーム、日本では考えられないですものね。 Sources:「Deadline」「New York Post」 <文/橘エコ> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
橘エコ
アメリカ在住のアラフォー。 出版社勤務を経て、2004年に渡米。ゴシップ情報やアメリカ現地の様子を定点観測してはその実情を発信中。
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