『おっさんずラブ』沼にハマる女性たち「劇場版を初日に3回見てガクガク震えた」
8月23日、待ちに待ったこの日がやってきました。
2018年に社会現象を巻き起こし、ツイッターのトレンドランキング世界一位まで獲得したドラマ『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)映画化、『劇場版 おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~』の公開日だったのです。
正直、2019年はこのためだけに生きてきたと言っても過言ではない『劇場版 おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~』。もちろん8月23日の公開初日に見に行って参りました。
池袋で、朝8時50分の回から。
しかもオリジナルグッズ購入のため、OL垢(『おっさんずラブ』語りのためのTwitterアカウント)でできた友人Kちゃんと共にすでに8時前には映画館で待機してました。普通に考えれば「バカだ……」としか思えないでしょう。しかし、事前の情報によると各映画館グッズの数はかなり少ない模様。さらにグッズ待ちをしている民(※みん。ファンのこと)は私たち以外にも、すでに20人近く居ました。
売店オープンと同時にグッズに群がる民たち。売店の列がこれまた凄かった! 2台でのレジ対応は決して手際が悪いわけではないのに、続々とやってくる民のスピードの方が速く、気が付けばディズニーランドのお土産売り場かというくらいの長蛇の列に。
数が少ないという噂も本当で、いくつかのグッズは上映時間の頃にはSOLD OUTになっていました。しかし早め行動が功を奏し、私は無事に欲しかったものは全て購入することができました。
トータル金額は5000円ほど。これ、だいぶ欲望は抑えたつもりです。同行していたKちゃんは9000円くらい買ってましたからね。
さて、ついにこの時が……。8時50分、予告編を15分ほど見た後に『劇場版 おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~』が幕を開けました。Kちゃんとは隣同士で見たのですが、なぜか自然と2人は寄り添い、互いの腕をしっかりと掴(つか)んだ状態で鑑賞をスタートしました。
傍(はた)から見れば可笑(おか)しな2人だったでしょうけれど、これは大正解でした。
オープニングから叫び出したくなる衝動を押さえることに必死でした。自分の中での昂(たかぶ)りが頂点に達するたび、Kちゃんも私も手をぎゅっと握り合って堪えている状態。もし1人で見ていたら、正気を保てていたのかわかりません。
これが萌え。そして尊いという感情なのであると、改めて実感した次第です。
映画を見終わった後の私は本当に語彙力がゼロ。ただただ「なんだったん、今私は何を見せられたん……」と呟(つぶや)きながらガクガク震えていただけ。映画館の近くのルノアールでKちゃんとひと言も言葉を交わさないまま、感嘆のため息を漏らすのみでした。
ぶっちゃけて言いましょう。ドラマ『おっさんずラブ』の続編としては150点でした。自分たちが想像してきた春田と牧のその後をはるかに凌駕(りょうが)する展開と結末。笑って泣けて幸せで、そしてどこか切なくて優しい。この世界にもう一度会いたくて、私は放送終了後から一年頑張って生きてきたのだと。まさにドラマ最終回で武蔵が春田に向けた「君に会えてよかった」のひと言です。
夢心地のまま、さらに上野の方で鑑賞をしていたYちゃん(これもOL垢友達)と合流。やはり語彙力を失くした状態で3人もくもくとしゃぶしゃぶ食べ放題の肉を喰らっておりました。食事を終えた後はゲームセンター前に並んだ写真を撮りに行ったり、クレーンゲームでグッズ獲得に挑戦したりなどして過ごしました。
そして15時。先ほどと同じ映画館で2回目の鑑賞です。
この回はYちゃんと見ましたが、案の定、腕を掴(つか)み合って爆発しそうな感情をどうにか抑えることができました。とはいえ、朝よりは少し落ち着いた状態で見られたので、ようやくちゃんとした感想を抱けるまでに。ネタバレしないよう気を付けながら書き記しておきたいと思います。
以前の記事でもさらしたように、私の生活は『おっさんずラブ』の沼に浸(つ)かりっぱなしです。 SNSでも専用アカウントを作り、ファン友達も全国にできました。事前に行われたドラマ一気見イベント、展覧会、フェス、新宿ルミネエストのジャックも全力で楽しみ、コラボしていた特茶の購入は数十本に及ぶほど。特典付きのムビチケ購入のために始発で渋谷に向かったこともありました。
映画のプロモーションが始まってからはテレビの録画用HDDはほぼ『おっさんずラブ』メンバーの出演番組に占領されている状態で、特に田中圭についてはただでさえ他局でレギュラーを持っているため、とんでもない容量を食っております。 彼が表紙を飾る雑誌の数も増え続け、今我が家にいる田中圭は50体を越えているかと……。
沼にはまった「おっさんずラブ」民ライターの長い一日
上映開始「これが萌え。そして尊いという感情」
言葉にできず感嘆のため息。そして2回目鑑賞へ

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