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K-POP人気の裏で、なぜ韓国の芸能人は自殺を選んでしまうのか【前編】

 K-POPアナリストの小野田衛です。
BTS『Lights / Boy With Luv(初回限定盤B)』

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(画像:amazonより)

 輸出規制や経済報復合戦によって、日韓関係は過去最悪の状態を迎えています。しかし、「そんなことはどこ吹く風」とばかりにBTS(防弾少年団)やTWICEなどK-POP勢の人気は留まるところを知りません。BTSは昨年、メンバーのジミン(23)が原爆投下を肯定するようなTシャツを着ていたことで総バッシングを浴びるということがありました。もはや日本国内での活動は不可能とささやかれましたが、ふたを開けてみれば影響はほとんど皆無といえるでしょう。  しかし、この「第3次韓流ブーム」と呼ばれる動きにも死角がないわけではありません。韓国芸能界には、かねてより影を落とし続けている重くて深い問題が存在します。それは「自殺」や「うつ病」にまつわるもの……。

“芸能サイボーグ”になりがちな韓国の芸能人

 今年5月に日本でも人気が高かったKARAの元メンバー、ク・ハラ(28)が自殺未遂を起こしましたが、一昨年はSHINeeのジョンヒョンさん(享年27歳)が練炭自殺をしてファンに大きなショックを与えました。一体、韓国の芸能人は何にそこまで追い詰められているのでしょうか? 「アイドルの場合、精神的に未成熟な部分が多いのではないか」と声を潜めるのは韓国在住の芸能事務所関係者です。
ク・ハラ ミニ1stアルバム『Alohara(Can You Feel It?)』

ク・ハラ ミニ1stアルバム『Alohara(Can You Feel It?)』
(画像:amazonより)

「よく知られているように、韓国のアイドルはデビュー前に何年も厳しいレッスン漬けの毎日を送ります。その間、歌やダンス以外の世界とは遮断状態。つまり普通だったら学校や軍隊で学ぶ人間関係のきびや社会性が身につかないんですね。いきなり仕事から人生が始まるようなものだから、おのずと社会人としてバランスが悪い“芸能サイボーグ”になりがちなのです」  KARA内では一二を争う人気メンバーだったハラも、グループ活動休止後のソロ活動は鳴かず飛ばず。韓国国内では「あの人は今?」状態だった。かと思えば元恋人とのリベンジポルノ騒動で世間の大きな注目を集めてしまい、本人にしてみたら泣きっ面に蜂といったところでしょう。順風満帆に見えたSHINeeにしても、2017年8月にリーダーのオンユ(29)がセクハラ強制わいせつ容疑で逮捕されてから活動休止に。この件でメンバー間に大きな動揺が広がっていたのは想像にかたくありません。  無我夢中で全力疾走しているとき、死ぬことを考える人は少ないはず。少し落ち着いて、自分の内面と向き合う時間ができたとき、死という概念が首をもたげてしまうのです。そういう意味では、ハラとジョンヒョンさんは類型的な自殺に至るパターンといえるかもしれません。
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俳優や歌手も…韓国は自殺大国
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