便秘の原因を知ってる?サラッと出す秘訣はたった2つ
柔道整復師/パーソナルトレーナーのヒラガコージです。
女性に多い悩みのひとつに便秘があります。毎日しっかりご飯は食べているけど溜まりっぱなしで出てこない。それが数日数週間になる方も少なくありません。今回は運動指導者の立場から脱便秘に向けた解決方法をご紹介します。
まずは便秘になってしまう簡単なメカニズムからご紹介します。
人間が食べたご飯は、口の中の唾液で一旦消化されたのち胃腸へと流れていきます。大腸までたどり着く頃にはドロドロに消化されていて、大腸で水分を吸収されて固形物になりながら、蠕動(ぜんどう)運動と言われる腸の動きによって直腸肛門へ送り出され、体外へ排出されていきます。
ところがストレスや運動不足で体内の神経バランスが崩れると、大腸の蠕動運動が弱くなって消化物から水分だけが吸収され続けます。そうすると消化物が大腸の中に残って硬くなり、余計流れが悪くなったり、腸を傷めてしまったりします。
また、腸内の悪玉菌が、残っている消化物を餌にして増殖し、発がん物質、発ガン促進物質、アンモニア、硫化水素などの有害物質を発生させてしまう可能性もあるのです。便秘が続くことはとても危険です。
大腸に残ってしまう消化物をなんとか直腸肛門へ送り出すためには、誰もが知っているように食物繊維を多く摂取することが重要です。人間が消化吸収できにくい食物繊維は消化器官ではほとんど吸収されずに流れて行きます。
一緒に食べた栄養物と消化管を流れていくわけですが、胃の後に迎える小腸で吸収を邪魔して、時間をかけて消化を行う役割をします。また、大腸に移ると食物繊維が腸内細菌の餌となって善玉菌が活躍しやすい環境を作ることに一役買います。
そして何よりも胃や小腸で吸収されずに大腸までそのまま流れてくる食物繊維は、止まって溜まってしまっている消化物と合体することで「ここに排泄物がいます!」と体に訴えるかのように巨大化し、蠕動運動を促してくれます。大腸に溜まった消化物を流すための蠕動運動を促すために食物繊維の重要性は間違い無いでしょう。
食事以外にも大腸の蠕動運動を促す方法があります。それが有酸素運動です。
有酸素運度は適度な心拍数を保ちつつ呼吸をしながら持続的に行う運動のため、体をリラックスする副交感神経をより働きやすくします。副交感神経は消化活動の主体となる神経になので、これをよく働かせることは腸の働きにとってとても大切です。
また、ウォーキングなどの体を持続的に動かす運動は臓器を適度に揺らすため、腸に刺激が伝わることで蠕動運動を促してくれます。息が上がらない程度の負荷で30~40分間歩くだけでも、効果を感じられますので、ぜひ試してみてください。
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<文/ヒラガコージ>
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ヒラガコージ
柔道整復師/パーソナルトレーナー。スポーツクラブでインストラクターとして指導をし、現在は医療国家資格である柔道整復師の知識を生かした身体機能の改善からダイエットまで幅広いクライアントを担当するフリーランスのパーソナルトレーナーとして活動中。Twitter:@fifth_petal