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スター男性歌手が式典に高めヒールで登場 「快感だよ」

 以前から「僕は男でも女でもある」と公言していたイギリス出身のスター歌手サム・スミス。  このたび、レッドカーペットという公の場で初めて高めのヒールを履いて登場し、話題となっている。その瞬間を「快感」だったと語るサムだが、男性用のヒールって一体どんな感じなのだろうか?
サム・スミス

サム・スミス

 3日(火)にロンドンで開催された英版GQメン・オブ・ザ・イヤー・アワード式典に、黒のレースのシャツに黒のクラシックなタキシード、そして高めのヒールがついた黒のブーツという装いで出席したサム。レッドカーペット上でヒール姿を初披露した。  サムは、ブーツの写真をインスタグラムに投稿し、こう綴っている。 「今夜、式典に初めてヒールを履いていったよ。ゴージャスな夜から帰宅したばかり。玄関へ近づいた時、立ち止まってヒールが床を打つ音を聞いたんだ。『これだ!』って思ったよ。  業界だけでなく誰の前でも、こんなふうになれるなんて考えられない時もあった。快感だよ、それをみんなとシェアしたかっただけさ。そして僕のグッチのGORJブーツもね。永遠に僕のヴァージンヒールさ」
 レッドカーペット以外の場所では、これまでにもヒールの高い靴を履いていたというサム。以前、男性用ハイヒールを販売するシューズブランド「SYRO(サイロ)」のプラットフォームを履いた写真をインスタグラムに投稿し、興奮気味にこうコメントしていた。 「買い物に行けるような日常履きのヒールをずっと探していたんだ。夢がかなったよ! 愛しているよSYRO」
 サムが前から愛用しているサイロは、男性やトランスジェンダー、ノンバイナリー(性別の男女二元論に限定されない人)の顧客を対象に、ハイヒールやブーツを男性サイズでも作るシューズブランド。  自らノンバイナリーである男性2人が、ほんの数年前にニューヨークで立ち上げた。自分のアイデンティティやフェミニンさをしっかり反映するファッション、それを実現できる靴を作りたいとの思いが込められており、「人々に見えるようなかたちで、多様性を推進する」ことがブランドのポリシーだという。
 女性のショートブーツと変わらない感じのプラットフォームだが、これをはいたサムの姿、それほど違和感がないように見える……というより、想像以上にしっくりきているような気がするが、どうだろうか。  確かに、男性でもはけるこうしたヒール付きシューズが増えれば、ファッションの多様性も広がりそうだ。

世界中の女性の間では「ハイヒール論争」が勃発

 サムのように公の場でヒールをはく男性セレブが登場している一方で、女性の間で、ハイヒールをあえてはかないようにしようとする動きもでてきている。  グラビア女優でライターの石川優実さんが、職場で女性にのみパンプス・ヒールを義務付けることをやめるよう求める運動「#Kutoo(クーツー)」を呼びかけ、3万人以上がネット署名したといわれている。イギリスでも、勤務中の女性にハイヒール着用を義務付けるドレスコード撤廃の署名活動が行われ、ハイヒール反対運動が活発化した。  また、「女性は、ハイヒール以外はNG」という鉄の掟があるカンヌで、人気女優のクリステン・スチュワートが、あえてフラットシューズを履いたり、ハイヒールを脱ぎ捨て裸足でレッドカーペットを歩いたりするなど、男女間の扱いの違いを鋭く指摘したことも。  ここで問題となっているのは、ハイヒールそのものではなく、「女性のみ着用が強制されている」ということだろう。  実際、いまでもハイヒールを好んではく女性もいるだろうし、そのときのファッションによって、フラットな靴をはきたいときもあれば、ちゃんとしたヒールをはきたいときもあるだろう。また、最近では「走れるパンプス」といったものもあり、ヒールやパンプスをはくと必ずしも足が痛くなるというものでもなくなってきている。  前出のブランド「SYRO」が、多様性を促進するための靴を作っているように、これからは「ハイヒール=女性だけがはくべきもの」という時代ではなくなってくるのかもしれない。
 男性でも、女性でも、国や社会、会社のルールによって、靴を決めるのではなく、自分の気分やそのときのファッションに応じて、はきたいものをはく。そんなふうに、誰もが自由にヒールを楽しむのが理想的な形ではないだろうか。 <文/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>
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