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結婚式のサプライズ演出、ウケる?スベる?大物ゲストに会場どよめく

 秋は春と並んで結婚式を挙げるカップルが増えるシーズン。出席される予定の方もいるのではないでしょうか?  最近は新郎新婦の友人たちによるサプライズが行われることが多いですが、藤野マキさん(仮名・36歳/情報サービス会社)が出席した夫の友達の披露宴もすごく印象的だったといいます。
結婚式披露宴

写真はイメージです(以下同じ)

大物有名人たちからの祝電

「途中まではごく普通の披露宴といった感じでしたけど、祝電が読み上げられるとき、男性司会者が『すごい方からお祝いのメッセージが届いています!』と急にハイテンションになったんです」  すると、会場にはアントニオ猪木のテーマ曲『炎のファイター INOKI-BOM-BA-YE』が流れ、司会者が「元気ですかーっ! 元気があれば何でもできる。元気があれば幸せな結婚生活も送れる。1・2・3、ダーッ!!」と大声でメッセージを読み上げたそうです。  会場からは「えっ、猪木?」「本人から?」といった声があちこちから聞かれ、ザワついていたとか。しかし、有名人からのお祝いメッセージはこれだけではありませんでした。 「ほかにもビル・ゲイツ(マイクロソフト社元会長)やオバマ大統領(※当時)からのメッセージも読み上げられたのですが、英語だったので何を言ってるのか全然わかりませんでした(笑)。  名前には会場も『オーッ!!』って反応していましいたが、さすがにみんな本人からの祝電ではないと気がついたみたいです」  決定的だったのは「オッス、オラ悟空!」の一言から始まったドラゴンボールの孫悟空からのメッセージ。さすがにこれには会場中大爆笑で新郎新婦も笑っていたので、マキさんもホッと胸を撫で下ろします。

ダースベイダー本人(?)が登場

「だってこういうの嫌いな人もいるじゃないですか。下手したら一生恨まれかねませんからね。後で旦那に聞いたら新婦さんには事前に説明してOKを貰ったと言ってましたけど」  でも、サプライズはまだ序章。本番はここからだったんです。  司会者が「最後のメッセージはご本人に直接スピーチしていただきましょう! スペシャルゲストの入場です!」といって流れてきたのは映画『スターウォーズ』のダースベイダーのテーマ曲。それに合わせてマントをなびかせながらダースベイダーが登場します。 結婚披露宴でダース・ベイダー これには会場中が驚いたらしく、この日一番の歓声に包まれたといいます。 「実は、こういうコスチュームをレンタルしている業者があるらしく、旦那たちが事前に用意したみたいです。ただ、コスプレしていた旦那の友達がぽっちゃり体型だったので、少しふっくらしたダースベイダーでしたけどね(笑)」  ちなみに新郎はスターウォーズの大ファン。それを知っていた友人一同によるサプライズ演出だったわけですが、スピーチの内容も凝っていたようです。

新郎新婦の父親も大喜び

「コー・ホーっていう独特の呼吸音がBGMとして流れ、『新郎とは銀河帝国の同僚』『部署も同じで反乱軍やジェダイの騎士相手に一緒に戦った仲』という謎設定で押し通し、オジサン世代の男性招待客には大ウケでした。コスプレしている本人はマスクを被っているから旦那が代わりに裏でこっそりしゃべっていたようですけどね。  私は旦那と映画のDVDを観たことがあるので笑っていましたが、スピーチ内容がマニアックすぎて女性客のなかにはポカーンとしている人も多かったですね(笑)」 披露宴の写真撮影 特に新郎と新婦の父親の食いつきはスゴかったそうで、スピーチ後にそれぞれツーショット写真を撮影。満足そうな表情を浮かべていたそうです。 「二次会で新郎新婦の2人は旦那に何度もお礼を言ってました。でも、ダースベイダーの衣装が欲しくなったみたいで『買おうかな……』って言った瞬間、新婦さんは明らかに苦笑いしていましたけど」  主役の新郎新婦が喜んでくれたので大成功だったといえるでしょう。でも、サプライズはそれ自体が好きじゃない人もいますし、一歩間違えると度の過ぎた悪ふざけと捉えられることもあります。  相手に喜んでもらうのが目的なわけですし、マキさんの旦那さんのように事前に確認なり、リサーチをしたほうがいいかもしれませんね。 ―冠婚葬祭・式典のトンデモエピソード― <文/トシタカマサ イラスト/ただりえこ> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
トシタカマサ
ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。
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