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スマホは消費税増税前に買い替えるべき?支払い方によっても損得が違う

 IT・ビジネスライターの柳谷智宣です。10月から消費税が10%になり、iPhone 11も9月20日に発売されたので、筆者のところにも9月中にスマホを買うべき? という質問が寄せられています。
iPhone 11 Pro(画像:Apple公式サイトより)

iPhone 11 Pro(画像:Apple公式サイトより)

 筆者は早く欲しいので9月20日発売のiPhone 11を予約してしまいましたが、「9月中と10月以降、どちらがお得なのか?」というと、少々難しいところです。

カードなどキャッシュレスで、中小店で買うなら、10月以降が得

 もちろん、消費税2%分は確実に9月中のほうが安くなります。しかし、2019年10月から2020年6月までの間、政府はキャッシュレスでの買い物に対し、最大5%のポイント還元を行います。 「最大」というのは、対象となる中小規模の企業で購入すると5%ですが、フランチャイズチェーンなどの中小規模店舗では2%の還元になるためです。このポイントは現金と同じように使えるので、消費税の増税分は少なくともチャラになり、対象の中小規模店舗でクレジットカードや電子マネー、QRコードで購入すれば増税以上の得になります。 クレジットカード 9月中に決済するのであれば、分割払いやボーナス払いも8%で計算されます。とはいえ、クレジットカード決済はキャッシュレス還元の対象になるので、中小規模店舗を利用するのであれば、10月1日以降の方が得になります。  現金派の人も、これを機会になんらかのキャッシュレス決済手段を持つことをお勧めします。政府は2019年度だけでも2798億円の予算を投入してキャッシュレスを推進しようとしています。今後は、キャッシュレスの世の中になっていくことは確実です。ちなみに、クレジットカードを使わない割賦(かっぷ。分割払い)契約については、キャッシュレス還元の対象にはなりません。

10月以降も、端末の大幅値引きが当面は続く

 ですが、多くの人は、キャリア(携帯会社)の店舗に行って、スマホを分割払いしていることでしょう。  そこで考慮しなければならないのが、総務省が掲げているスマホの値引き規制です。今までは、様々なサービスを組み合わせて、大幅な値引きを実現してきたのですが、10月1日からは端末割引の上限を2万円とすることになりました。  とはいえ、各社ともに対抗策を講じており、一定期間後に購入した端末を返却することで、大幅な割引を行っています。  例えば、筆者が購入したiPhone 11 Pro Max 256GBの場合、ドコモの「スマホおかえしプログラム」を適用すると、15万5520円のところ、10万3680円で済みます。これは、36回分割で購入した端末を返却することで、最大12回分の支払いを不要とする仕組みになっています。  ソフトバンクの「半額サポート+」やauの「アップグレードプログラムDX」なら、48回払いで購入した端末を25か月目以降に買い替えて端末を返却すれば残金の支払いが不要になります。つまり、半額オフになるというわけです。  ちなみに、通信回線と端末を切り離しているという建前で、2万円を超える割引を実現しているのですが、実はSIMロックがかかっており、100日間経過してロックを解除するまでは、他社の回線では利用できません。auとソフトバンクは端末の購入も条件としているので、新たな囲い込み戦略だという批判も出ており、今後内容が変更される可能性も考えられます。

分割払いの人は、9月中買い替えを検討するのもアリ

スマホ買い替えクレジットカードお金 まとめると、キャッシュレス還元を活用すれば10月1日以降に購入した方が得になります。9月に購入することで解約金が発生するのであれば、もちろん大きなマイナスになるので見送った方がよいでしょう。  割賦契約をする場合も、10月以降の値引き規制は気にしなくてもよさそうです。  ただし、消費税に関しては9月中に契約すれば、8%で計算されるうえ、10月以降も支払い価格はそのままです。  注意したいのが、一部のファストフード店やアパレルブランドは増税後も税込み価格を据え置き、つまり製品本体価格を値引きすると発表しています。スマホでもそのような動きがあるかもしれません。  とは言え、2%のリスクを避けたいなら、割賦で購入する場合のみ、9月中の購入を検討することをお勧めします。あくまでも決済日が基準になるので、ぎりぎりになって申し込むのではなく、余裕を持って購入しましょう。 <文/柳谷智宣>
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