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地方で親戚行事は参加必須?無理やり連れて行かれたハイキングで泥まみれに

 地方は都会に比べると人付き合いが濃密。ご近所同士はもちろんのこと、お盆休みになれば親戚一同が集まることも珍しくありません。
親戚

写真はイメージです

親戚行事に拒否権はない?

 生まれ育ったのは東京という相沢涼子さん(仮名・30歳/販売員)ですが、父親は地方出身。毎年ではないですが4~5年に一度、父方の祖父の家に親戚たちが集まるため、そのときには家族全員で帰省していたといいます。 「おじいちゃんが住む地域には有名な湿原があって、集まった際に親戚みんなでハイキングするのが恒例行事になっていました。休みが取れない農家のおじさん夫婦や足腰が弱っていたおばあちゃん以外はほぼ全員参加していました」  ちなみに湿原には木製の遊歩道が敷かれており、コースは1周約4km。1時間ほどで散策できますが、湿原に向かうには片道2時間の山道を登らなければなりません。  つまり、往復の全行程は5時間となり、山登りや高山植物が興味のない人にとってはただの苦痛です。 「子供のころは楽しかった記憶があるんですが24歳のとき、小学生のとき以来、久々に参加したらつらいだけでしかなかった。本当は参加を断っておじいちゃんの家で待っているつもりだったのですが、両親に半ば強引に連れてこられちゃったんです」  山道は吊り橋がかかっていた所もあれば、沿道には滝が流れているところもあったりとバリエーションに富んでいるコース。とはいえ、涼子さんは中学高校と美術部で、大学時代も就職後も運動経験は一切なし。山道も勾配のキツい箇所が多かったことから湿原に着くころには疲労困憊でヘロヘロでした。

スマホに気を取られて湿原にドボン!

湿原にドボン「それでも湿原は、標高が900メートルと高原地帯にあったせいか暑苦しさはなく、風も吹いていて心地よかったです。来てみたら景色も意外と良かったですし、wifiの電波が届かないような場所だったのでスマホで撮影しながら遊歩道を歩いていたんです」  ところが、ここで悲劇が彼女を襲います。スマホで撮った画像を画面で確認しながら歩いていたため、木道が急に右折していることに気づかずにそのまま直進。 「キャーッ!!」という叫び声を挙げながら湿原に落ちてしまったのです。 「顔から突っ込む最悪の事態は避けられましたけど、下半身はびしょ濡れの泥まみれ。顔や上着にも泥水がはねて、とにかく最悪でした……」  グループの一番後方を歩いていた涼子さんの悲鳴に親戚一同があわてて引き返してきましたが、彼女は泥に足元がはまってしまい身動きが取れない状態。  頑張って足を動かそうとすると、バランスを崩して今度は尻もち。登山用のストックを持っていた人がいたので、それで引っ張り上げてもらったそうですが、ほかの登山客からは好奇の目で見られて「死ぬほど恥ずかしかった」とか。

足の指の皮は剥け、さらに筋肉痛にも

パンプスOLは注意!春先に足がカユいは水虫?それとも…「おじいちゃんや親戚の方たちは心配してくれたけど、お父さんからは『スマホを見ながら歩いていたお前が悪い!』と叱られました。実際、落ちる前に両親からは何度も注意されていたので、返す言葉がありませんでした」  しかも、彼女が落ちた場所は、全行程のほぼ中間地点。来た道を進むも戻るもどちらにしても2時間半はかかってしまうため、泥まみれのまま湿原を1周して下山することに。  すぐ祖父の家に戻り、シャワーを浴びたそうですが悲劇はこれだけではありません。 「シャワーを浴びたとき、足がものすごくしみると思ったら指の皮が何か所もむけていたんです。さらに翌日からしばらくはひどい筋肉痛に悩まされるし、もう一生山には登りたくないって思いました。  去年は妊娠中という大義名分のおかげで参加せずに済みましたが、次はどうやって断ろうか今から悩んでいます」  湿原に落ちたのは自業自得かもしれませんが、半強制の身内イベントというのも考えモノ。希望者だけが参加すればいいと思うのですが……。 ―シリーズ よくもわるくも帰省の思い出― <文/トシタカマサ イラスト/ただりえこ> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
トシタカマサ
一般男女のスカッと話やトンデモエピソードが大好物で、日夜収集に励んでいる。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。
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