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空港の手荷物検査でメダカを隠していた男性、ついでに浮気もバレたワケ

 こんにちは。ライターの高木沙織です。  かつてグラホ(グランドホステスの略、現在のグランドスタッフ)として6年間勤務していた私。みなさんも空港で接する、航空会社の地上職員です。
グラホ時代に出会った困ったお客さん

写真はイメージです(以下同)

 前回は「グラホはCAから見下されてる? 仲悪いの?」という疑問にお答えしました。 【第12話】⇒女だらけの航空会社。地上スタッフはCAから見下されてるの?  さて、今回の13話でお話しするのはチェックイン後に起こったちょっと怖~い出来事。空港で働いていると、「まさか!」な展開が多々あるんですよ。

飛行機に動物って乗せていいの?

 飛行機に乗るとき、動物を連れて行くことができるのをご存じでしょうか? 機内に連れて行くケースと貨物室に預けるケースのどちらかで。  ちなみに、当時私が勤務していた航空会社では預かれるのは犬(犬種も決まりがある)猫、鳥のみ。ですが、これらの動物を機内に乗せるためには事前予約が必須。検疫を済ませなくてはならなかったり、出発国、目的地における定められた予防接種や健康診断書が必要だったりと動物を機内に連れて行くのも、貨物室に預けるのも簡単なことではないのです。  動物を連れてくるお客様の情報は予約時に分かっているため、こちらも書類やら準備ができていてバタバタすることはないのですが……、想像を超えた出来事が。

メダカを隠し持っていた外国人男性客

メダカを隠し持っていた外国人男性客 その日、私のチェックインカウンターにひとりの外国人男性がやって来ました。日本での留学を終え帰国するのだとか。この場合、大抵の人が留学中の大量の荷物やお土産などを持ってきて受託手荷物は重量オーバー。  彼も例外ではなく、しかもオーバーチャージを支払う余裕もないとのことで、見送りに来ていた彼女らしき女性に超過分の荷物を持ち帰ってもらうことにしていました。「もう、しょうがないな」なんて感じで。これはよくあること。  事件はここからです。そろそろ搭乗開始時刻という頃、保安検査場から一本の電話。「○○便に搭乗されるお客様がメダカを持って来ています」と。はい? 何を持って来てるって?  もうすでに優先搭乗は始まっているし、保安検査場上のあとには出国審査も控えています。時間はありません。猛ダッシュで保安検査場に向かうと、フィルムケースを握りしめ声を荒げる彼の姿が。ひともめしそうな嫌な予感……。

メダカを離そうとしない外国人男性

 彼は、機内持ち込み手荷物の中にフィルムケースに入れたメダカを連れていました。私たちはチェックインカウンターで機内持ち込み手荷物の中身を見せてもらいません。ライターやマッチ、液体物の有無について口頭で確認をし、保安検査場でX線検査装置を通すことで機内持ち込みの荷物が安全なのかを判断してもらいます。 メダカを離そうとしない外国人男性 そう、フィルムケースに入ったメダカはこのX線検査装置にて発見されたのです。先にお話ししたとおり、メダカは機内も貨物室もNG。手放してもらうにしても、生き物だから誰かに引き取ってもらうのが安心でしょう。  そこで、「先ほどの女性に連れて帰ってもらったらどうでしょう?」 「メダカは留学中ずっと一緒だったから、僕が連れて帰る」 「メダカは連れて行けません」  こんなやり取りを何度か繰り返している間にも時間は過ぎていきます。彼のチケットはフライトの変更が一切できないものだったので、「このまま乗り遅れてはチケットが使えなくなりますよ」のひと言で納得したのか、誰かに電話をかけるとそのわずか数分後。
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さっきとは違う女性が現れた
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