『なつぞら』ロスに効く、名シーンのお料理レシピ集
記念すべき100作目の連続テレビ小説として話題を呼んだ朝ドラ『なつぞら』が、9月28日、完結しました。毎日見ていたなつやじいちゃんたちに会えなくなって、ロス状態の人も多いのでは?
さびしい気持ちを慰めるために、「料理」をキーワードに思い出にどっぷりひたってみましょう。
なつぞら なつが食べてたおいしいレシピ』も出版されました。
そこで、住川先生に、家で再現できる“なつぞら料理”を教えていただきました。
まずは、泰樹じいちゃんの「手づくりバター」。
じいちゃんと、小さかったなつとのやりとりに、涙腺崩壊した人も多かったでしょう。
ドラマの中ではしぼりたての牛乳でバターを作っていましたが、ほとんどの市販の牛乳は乳脂肪分が浮き上がらない処理をしてあるために、牛乳からはバターはできません。そこで脂肪が入っている「生クリーム」を使います。
【材料】
生クリーム(乳脂肪分45%前後のもの)200ml
塩 ひとつまみ
【つくり方】
密閉できるビンに生クリームと塩を入れてふたをし、上下に振り続けるだけ!大きく上下に振り、5~10分が目安です。
水分とかたまりに分離したら、かたまりを丈夫なペーパータオルに取り出し、水気をそっと絞って、冷蔵庫で冷やして固めて完成。
「ビンはふたがしっかり閉まるものを選んで。大き目のもののほうが、中で生クリームが動きやすく、分離しやすいのでおすすめです」と住川先生。口どけまろやかで、とろけるおいしさですよ!
ドラマのようにホクホクのジャガイモにのせても、ホットケーキにのせても、本当においしくて、いくらでも食べられちゃいます。柴田家の人たちは収録の時、ジャガイモと一緒にぺろりとたいらげていたそうです。
『なつぞら』では北海道ならではの素材を使ったおいしそうな料理や、戦後の東京のハイカラな味が次々登場し、そのたびに視聴者の「ランチは決まった」「食べたい!」との声がSNSにあふれました。
番組の料理監修をしていた料理家の住川啓子先生が、当時や現地を知る方々に取材し、それにできるだけ近づけつつ、実際に出演者の方々が収録で何度も口にすることを考慮したレシピは、どこか懐かしく、今食べても絶品です!
画面に映った時に見た目も映えて、食べてもおいしい「レシピ」にするには、ドラマの料理制作500本以上という住川先生の経験とアイデアがあってこそ。ドラマで出た料理のレシピをまとめたムック『