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シェアハウスの止まないトラブル。施錠したはずの部屋からモノが…

 他人同士が一緒に暮らすシェアハウスでは、当番制の掃除をサボる人がいたり、夜遅くまで騒いでいるなど小さなトラブルは日常的に起きています。 シェアハウス「シェアハウスに関する市場動向調査結果(国土交通省・平成27年)」によれば、入居者間のトラブルの約4~5割が「私物を共有スペースに置く」「清掃、ゴミ出しのルール・当番を守らない」「騒音」だといいます。しかし、なかにはそんなレベルに留まらず、盗難事件が発生することもあるようです。

部屋の違和感には気づいていたが……

 数年前、東京での長期出張の際にシェアハウスを利用した上坂香織さん(仮名・31歳・独身/流通関連会社)もその被害に遭ったひとり。当時のことを次のように振り返ります。 「そこはマンションの一室を利用した女性専用の6人用シェアハウス。けど、私以外に20代は1人しかおらず、残りの方は見たところ30代半ば~40代前半。うち2人はアジア系の外国人でした」  住人同士が共用リビングで仲良く交流という光景は皆無。外国人女性2人が一緒にいるくらいで、ほかの住民たちは挨拶すらロクに交わしてなかったといいます。 「もっと和気あいあいとした生活を期待していたのに、まさかこんなに平均年齢が高いなんて完全予想外(苦笑)。正直、ガッカリしましたけど、今さら別のところに引っ越すのは面倒だし、どうせ2か月程度だからここで我慢しようと最初は思っていたんです」
シェアハウス トラブル 鍵

上坂香織さんの話をもとに作図した間取り

 かといって1人リビングでくつろぐ気にもなれず、わずか3畳しかない狭い部屋にずっと過ごす気にもなれません。そこで仕事後はお酒を飲みに行ったり、カフェで時間を潰し、極力シェアハウスに居ないようにしたとか。 「でも、住み始めて一週間が経ったあたりかな。自分の部屋にちょっとした違和感を覚えるようになったんです。もともと私物はあまり持ち込んでいなかったけど、自分が絶対置かない場所に小物があったり、アレ? って思うことが続きました。ただ、部屋はちゃんと施錠していましたし、誰かが勝手に部屋に忍び込んでいるとは思ってもいませんでした」

管理会社に連絡したら盗まれたモノが戻ってきた

 はじめは単なる勘違いだと思っていたそうですが、同じ違和感が何日も続いたある日、アクセサリーの一部が消えていることに気づきます。 「就職して最初のボーナスで買ったネックレスで、シェアハウスに持ってきたことは確実に覚えていました。ほかにもお気に入りのブランドのTシャツなど服も数着なくなっていました。今まで感じていた違和感の正体は、これだったんだと思いました」  ただし、部屋のドアにもカギが付いており、出勤など外出の際は必ず施錠しています。一体どうやって忍び込んだのでしょうか? 「それはわかりません。ですが、その場ですぐに管理会社に電話して部屋で盗難に遭ったことを伝えました。向こうは驚いている様子はなかったですけど、『警察に通報するのは少し待っていただけないでしょうか?』と言われたんです。住民の方に盗難事件のことを連絡すると言われ、この時点では私もほかの誰かが盗ったと思っていましたし、まずは消えたネックレスを返してもらうのが先だと思ったからです」  すると、その日の夜、香織さんが帰宅すると、盗まれていたはずのネックレスと服が元の場所に戻されていたのです。そのことも管理会社に報告したうえで、部屋カギをすぐ交換するように要請。  その翌日にはカギを換えてくれましたが、にもかかわらず何者かが入った形跡があったそうです。

犯人はピッキングで部屋に侵入?

「交換から数日後のことです。単純ですけど、侵入した形跡がわかるようにドアに細いヒモを挟んでいたんです。最初の盗難が発覚した後に部屋に置いてあったアクセサリーや服などは、出張先の方に事情を説明して、一時的にオフィスに置かせてもらっていました。それもあって何か盗まれているわけじゃなかったですけど、この状況で住み続けるのは無理でした」  これがシェアハウスに住み始めて半月後の出来事。退去することを伝えると、支払い済みの家賃は全額返金してくれたそうです。 「管理会社から警察については私の判断に任せると言われたけど、このときは何も盗られていないし、家賃も戻ってきたから通報はしませんでした。私も事情聴取とかで時間を取られちゃうし、下手に逆恨みされても怖いですからね」  そもそもカギ交換後も侵入されるというのは尋常ではありません。
シェアハウス トラブル 鍵

シェアハウスの鍵と同じタイプだという香織さんの実家の鍵

「ルームキーは交換前も新しいやつも実家のカギと同じタイプだったんですけど、どうも簡単にピッキングできるやつみたいです。私以外の住民の誰かの犯行には間違いないでしょうけど、そんなプロのドロボー顔負けの行為をする人なんかと同じ家で暮らせません」  ここまでのレベルでなくても共用スペースに置き忘れたままの私物が消えたり、施錠していなかった隙に部屋に忍び込まれた、なんてケースはよくあるようです。貴重品はなるべく持ち込まないようにするとか、部屋に金庫が備え付けられているところを選ぶなどシェアハウスに住むなら万が一の場合も自衛の手段も考えたほうがいいかもしれませんね。  そして、今回のような大きなトラブル以外にも、前述の調査結果によれば、約7割のシェアハウスが入居者は「日本人のみ」ではない多国籍。もちろん盗難と外国人を結び付けるのは差別ですが、文化の差から生まれてしまう小さなトラブルもあるでしょう。国籍も年齢も性別も様々な人と生活をともにするシェアハウス、入居をする前にメリット・デメリットを改めて考えることは必要そうです。 <文/トシタカマサ> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
トシタカマサ
一般男女のスカッと話やトンデモエピソードが大好物で、日夜収集に励んでいる。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。
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