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戸田恵梨香『スカーレット』に朝ドラファンが喜ぶ3つのポイント

 9月30日にスタートした、戸田恵梨香主演のNHK連続テレビ小説『スカーレット』。
スカーレット戸田恵梨香

ヒロインは、滋賀・信楽の陶芸家・川原喜美子(戸田恵梨香)

 何かと話題性に事欠かなかった前作『なつぞら』と比較し、視聴率の低下ばかりを取り上げる記事が多いことに、「ちょっと待て」と感じている視聴者は多いのではないでしょうか。  なぜなら『スカーレット』には、朝ドラファンが「こういう作品が見たかった」と思う要素がたくさん詰まっているからです。

1)名作『カーネーション』を彷彿とさせる

 1つは、朝ドラ史上最高傑作と評する人も多い『カーネーション』(2011年、主演:尾野真千子)を彷彿とさせること。
『カーネーション』DVD

『カーネーション総集編』DVD(NHKエンタープライズ)

「幼い頃から貧乏一家を支えようと頑張る、働き者の長女」 「好きなモノへの情熱(本作では今のところ、絵がそれ)」 「お転婆で男と取っ組み合いのケンカをして怒られること」 「見栄っ張りで亭主関白だが、お人好しで憎めないダメ父」 「駆け落ち同然で結婚したお嬢様で、おっとり穏やかだけど、芯は強い母」 「主人公が『女』であるだけで認めようとせず、初期には一番の壁となって立ちはだかる父」 などなど、キャラクター造形の安心感は抜群。
スカーレット

現在放映中の子役時代。ヒロイン(左、川島夕空)と家族

 おまけに、信楽で何かと世話をしてくれる財前直見は『カーネーション』の洋裁の先生、『カーネーション』で近所のおばちゃんを演じていたBK朝ドラの常連さん・三林京子も登場します。  朝ドラ最高傑作と言われるものは、この『カーネーション』のほかに、『ちりとてちん』『あまちゃん』などいくつかあり、それぞれのファンは少しずつかぶる部分と、相容れない部分とがあります。しかし、『カーネーション』はドラマとしてのクオリティの一つの頂点として、「次のカーネーション」を求め続けている朝ドラファンは一定層いるのです。

2)NHKの名ドラマとリンクするスタッフ陣

 そして、もう一つは、近年のNHKドラマで「朝ドラでこそ、こういうのをやってほしい」という声が多かった作品とのリンクです。  本作の制作統括の内田ゆきプロデューサーと、演出の中島由貴、音楽の冬野ユミといえば、熱狂的ファンを多数獲得した黒島結菜×伊藤健太郎の土曜時代ドラマ『アシガール』(2017年)の面々。  同作は、番組終了後も公式サイトの掲示板やSNSが大いに盛り上がり、単発スペシャルの続編も作られた人気作でした。端役一人ひとりに至るまで愛着たっぷりに描かれた魅力的なキャラクターの数々や、その爽快感や疾走感には「こういう作品こそ朝ドラで観たかった」という声が多数あったのです。
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 また、本作の脚本を手掛ける水橋文美江の近年のNHKドラマといえば、高橋一生×永作博美の『みかづき』(2019年1~2月)があります。学習塾業界を舞台に、親子3世代にわたって奮闘する家族の物語を描いた作品でした。これもまた非常に秀逸なドラマとして高評価を得たものの、惜しいのはたった5回の放送だったこと。  そのため、「もっとじっくり見たかった」「こういう作品こそ朝ドラでやれば良いのに」という声が多かったのです。
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佐藤隆太が演じる「草間さん」の存在感
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