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「年を重ねるほど美しくなる」パリの素敵なマダムの生き方

 フランスに来て20年、50歳になった元・フジテレビアナウンサーの中村江里子さんが実感するのは、「この国の女性たちは、年齢を重ねてさらに自分らしく、輝いている!」ということ。  日本では、どうしても女性の魅力として若さが優先されがちな空気がまだまだあります。江里子さんが暮らすフランスでは「紡いだ時間、重ねた経験の数だけ、女性は豊かで魅力的になれる」と教えられるのだとか。そんな江里子さんが出会った自分の好きなものを大切にして、人生を前向きにひたむきに生きている女性たちをご紹介します。  パーソナルマガジン『セゾン・ド・エリコ 中村江里子のデイリー・スタイル Vol.11』では、江里子さんと親しい4人のパリマダムが登場。今回は、そのうち2人を紹介してもらいました(以下、中村江里子さんの語り。写真も同誌より)。 セゾン・ド・エリコ 中村江里子のデイリー・スタイル Vol.11

弁護士から主婦への転身 フェデリカさんの場合

 フェデリカさんとは長女を通じてのママ友です。パリでは子どもたちがお昼を食べに学校からいったん家に戻ってくることが珍しくありませんが、フェデリカさんのお嬢さんもほぼ毎日、時にはお友達も連れて帰ってきます。「私と一緒にヘルシーな食事をして欲しい」という思いから、彼女は週のどの日にどこでマルシェが立つか熟知していて、無農薬で質のよい季節の食材を求めて食卓にのせるようにしています。
セゾン・ド・エリコ 中村江里子のデイリー・スタイル Vol.11

食前酒はロゼシャンパン。まるでアートのようなラディッシュのプレゼンテーションからも会話が弾みます

 子ども達のランチのお気に入りは“ママン”のパスタ。そう、フェデリカさんはイタリア人。料理上手のファミリーの味がここパリでも脈々と受け継がれているのです」(江里子さん) ●フェデリカ・ソローニ=ビュレーさん イタリア・バドバ生まれ。48歳。ドイツ系の夫、2人の娘との4人暮らし。結婚するまではロンドンで弁護士として働いていたが、あえて専業主婦に転身。現在、日々の暮らしは家族のスケジュール優先で、学校から戻って自宅で昼食をとる娘たちのために毎日料理の腕をふるう。

フランスで主婦は肩身が狭い存在

 29歳まで、ロンドンで弁護士として働いていたフェデリカさん。会議のため訪れたイタリアで、一目ぼれした夫についてパリへ行くことを決心をしました。パリでも事業を手掛けたものの、お互いの実家が外国という環境で仕事と家庭とを両立させるのは難しく、家事と育児に専念することに。「でも最初は簡単ではなかったの」と、フェデリカさんは言います。
セゾン・ド・エリコ 中村江里子のデイリー・スタイル Vol.11

タルトの最後の仕上げをするフェデリカさん

「フランスでは夫も妻も働くのが普通になっていて、女性も仕事を持っていることがとても重要視されています。たとえばディナーの席などで初対面の人から職業を聞かれ、主婦と言った途端、相手の瞳から光が消えて何の興味もないようになるのを経験しました。『飽きませんか? 一日中、何しているの?』と。誰かに従属している女性とみなして、過去の経験すら聞こうとはしない。きちんとした勉強も仕事もせず、社会的に生産的ではない、とでもいうように。  けれども、いまはかつてのように苦しんだりはしません。なぜなら、働かないという選択ができるのも幸運なことだから。家にまつわるさまざまなアクティビティもあるし、人生にたくさんパッションも興味も持っています」(フェデリカさん)
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経営者で5児の母というマダム
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