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ペットのインコが行方不明に…。外猫の世話をしていた女性のジレンマ

 いまや3世帯中、1世帯が飼っているというペット(※)。筆者はずっとマンション住まいでペットを飼ったことはありませんが、飼ってみたいという気持ちはあります。しかし、大切な家族の一員のペットがときには命の危険にさらされてしまうことも……。  都内に住む山岡彩花さん(仮名・33歳)。現在は結婚して主婦となった彩花さんですが、独身のときに1人暮らしをしているアパートでインコを飼っていたといいます。
山岡彩花さん(仮名)

山岡彩花さん(仮名)

アパートの路地裏で子猫を発見

「元々、実家の母が飼っていたのですが母が病気で他界したのでインコを譲り受けたんです。アパートはペット禁止でしたが、インコなどの小動物はOKだったんですよね。インコの名前は『キューちゃん』といって、母が亡くなる前に言葉を教えていたので母の口癖を喋るキューちゃんを母の形見のように大切に育てていたんです」  元々、動物好きで幼い頃は捨て猫を連れて帰っては母親によく怒られていたという彩花さん。インコのキューちゃんを飼いだしてからは他の動物を飼いたいと思ったことはなかったのですが、外猫の世話をしていたそうです。 「古いアパートで家の裏が路地になっていたので、よく野良猫が来る環境だったんです。私もたまに餌をあげたりしていたのですが、ある日野良猫がアパートの裏に住み着いて子供を産んじゃったんです。  飼ってあげたい気持ちはあったのですが、キューちゃんがいるので飼えなくて。しかもしばらくして母猫が育児放棄してしまったらしく、3匹の子猫だけが残ったんです。なので、裏に餌を置いて外飼いみたいな感じにしていました」  その当時アパートの裏にはごみやダンボールが置いてあり、子猫が生活するのはピッタリの環境だったそう。家にはインコがいるので保護することもできなかった彩花さんは、キューちゃんを部屋から出さず子猫にエサをあげ続けていました。また、アパートの他の住民も同じように子猫にエサをあげていたそう。そんな中……。

ご近所さんのインコが行方不明に

実際に野良猫が住み着いていたという路地裏

実際に野良猫が住み着いていたという路地裏

「アパートの掲示板に他の住民が張り紙をしていたんです。その内容は『ペットのインコが行方不明になりました』というものでした。確かその人もインコを飼っていて、一度放鳥中にうちのベランダに入ってきてしまったことも。そのインコはクリッピング(屋外へ飛んでいって事故をふせぐために風切羽を切ること)をしているので、そこまで遠くに行かないはずなのですぐに見つかるといいな……と思っていたんです」  しかし、それから数週間後、彩花さんはとんでもないものを発見してしまうのです。 「大雨が降って子猫が住み着いているダンボールがビショビショになってしまったんです。そろそろ寒くなるし、せっかくだから毛布も入れておこうと子猫がいない隙にダンボールを変えようとしたら、そこで見てしまったんです……」
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もしかして子猫が…?
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