人気女優が撮影裏話を暴露「バービー人形みたいな歯にしろと言われた」
子役としてデビューし、今年で芸歴30年を迎えたキルスティン・ダンスト。これまで数々の話題作に出演し、今ではすっかり売れっ子女優となった。
そんなキルスティンが、過去に味わった苦い経験について語った。自身の出世作となった映画『スパイダーマン』シリーズを撮影していた際、製作陣からトンデモナイ要求を突き付けられたという。
トビー・マグワイアがスパイダーマンを演じた2002年から2007年にかけてのシリーズ3作で、メリー・ジェーン・ワトソン役を演じていたキルスティン。プロデューサーから歯を整えるように言われても拒否していたのだという。
news.com.auにキルスティンはこう明かす。
「『スパイダーマン』ではプロデューサーの1人がバービー人形みたいな完璧な歯にするようにさりげなく強要してきていたけど、私は『そんなのやらないわ』って態度を取った」
同シリーズの撮影時に嫌な思いをしたのは、それだけではなかったようだ。
「『スパイダーマン』の中で天井から吊って、バンジージャンプをするようなスタントをやるようにひたすら言われてたの。でも私はやりたくなかった。でもトライはしたから、私は『今のを撮影しておくべきだったわね。私はもう2度とやらないから。他の方法を探さないとダメよ』って言ったの」
「すごく怖かったし、とにかく嫌だったわ」と振り返っている。
キルスティンは、そういった状況で自分の意思を伝えることが出来たのは、良い影響を与えてくれた人たちのおかげだと続ける。
「私は幼いころから強い女性に囲まれていた。私の母、そして大人の女性に成長しつつあった16歳のときにソフィア・コッポラ(監督)と一緒に仕事もした」
「私は、『あなたは最高。その歯も愛して、何も変えないで』と言ってくれるような女性たちにとても良い影響を受けてきた。自分が快適と感じることに、強い確信を持てるようになったの」
コッポラ監督のおかげで、自分の歯に自信を持つことができたというキルスティン。外見の美しさが厳しく問われるハリウッドで、何も変えずありのままの姿で撮影に臨むという潔さは、コッポラ監督との信頼関係から醸成されたのだろう。
また、キルスティンはこんな確固としたポリシーを持っているようだ。
「結局のところ、それはただのテレビ番組や映画なわけだから、そのために命の危険を冒したり、事故に遭うようなことはしない。その状況で『だめだ』って思うものはやらないの」
つい最近も、俳優の佐野史郎が撮影中に腰を骨折したことが報じられたが、日本でも番組収録中にけがをする出演者が後を絶たない。事故を起こさないようにするには、キルスティンのように「事故になるような危険は冒さない」という意識を強く持つことも必要だろう。
<文/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>