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号泣しちゃう…ゲイ男性5人の変身リアリティショー『クィア・アイ』日本版に絶賛の嵐

 11月1日から配信がスタートした『クィア・アイ in Japan!』が、泣けてヤバいと評判です。
『クィア・アイ:ウィー・アー・イン・ジャパン!』

『クィア・アイ:ウィー・アー・イン・ジャパン!』(11月1日よりNetflixにて独占配信中)
(画像:Netflixより)

世界的人気シリーズに水原希子&渡辺直美も参戦

『クィア・アイ』は、それぞれ得意分野を持つ5人のファビュラスなゲイ男性、通称“ファブ5”が、悩みを抱える人を変身させるNETFLIXのリアリティーショー
 ファッションのタン、美容のジョナサン、インテリアのボビー、食のアントニ、カルチャーのカラモが、お互いじゃれ合いながらも誠心誠意、依頼人の相談に乗り、外見だけでなく内面から立ち直らせていく姿が高く評価され、これまでにテレビ業界で素晴らしい業績を残した人や作品に贈られるエミー賞を4度受賞しています。  日本人ファンも多く、宇多田ヒカルは「大好きな『クィア・アイ』のミニシリーズが日本で撮影されていたなんて驚き!なんで誰も教えてくれなかったの」と英語で、コラムニストのジェーン・スーさんは「Netflixのクイア・アイ日本来日版を観て号泣&頭痛(前後省略)」とツイートしていました。  全4エピソードの日本版にはおなじみのファブ5の他、モデルの水原希子が5人の東京案内人として参加。さらに、今年4月からニューヨークでの生活を始めた渡辺直美もゲストで登場したことでも話題となっています。  しかし、正直言うと筆者は、英米出身のオープンで快活なファブ5と日本人クライアントの組み合わせがうまくいくか少し不安に思っていました。  というのも、私自身アメリカで長年暮らしてきて、そのポジティブ至上主義についていけないことが多々あったからで、自己肯定感を高めるのは大切なことと理解しつつも、それをむやみに押し付けられるのは御免被りたいと常々思っていたからです。

超日本的な「女を捨てた」表現、アメリカ人にはどう映った?

 喜ばしいことに、その不安は杞憂に終わりました。  終始泣きっぱなしだった筆者にとっては全てが見どころなのですが、特に涙なしでは観られないと評判なのは、第1話で紹介されるホスピス看護師の洋子さんのエピソードです。
 今回、洋子さんは“女を捨て、諦めている女性”として紹介されましたが、これは今もなお「若く・痩せている方が上」とされる日本社会ならではの表現です。  どんな体型でも自信を持って生きようというムーブメントが広がり、70代を超えても恋愛することが推奨されるボディポジティブ大国アメリカ人たちが、いかにも眉をひそめそうな表現ですが、この超日本的な表現についてはオープニングで水原がしっかり解説。  ファブ5もアメリカの視聴者も、日本女性が抱えるプレッシャーをきちんと理解した上で最初の依頼人との対面を果たすことに成功しています。
 その他にも、日本での生活を窮屈に感じているゲイの寛さんと僧侶でありながらメイクアップアーティトとしても活躍する西村宏堂氏を引き合わせたり(第2話)、体型にコンプレックスを持つイラストレーターの香衣さんのエピソードに渡辺直美を巻き込んだり(第3話)。  日本版の強みはファブ5だけに任せるのではなく、このように要所要所で日本人の意見を取り入れたことでした。

多文化へのリスペクトに日米両方から絶賛の声

 実際、シリーズの総合プロデューサーを務めるジェニファー・レーンは、『ヴァイス Vice』の取材にこう答えています。 「私たちは郷に入れば郷に従えを心がけています。それはカンザスシティでも日本でも同じです。一番避けたかったのは、私たちがあたかも日本の全てを知っているように見せてしまうこと。ファブ5が(水原)希子に日本文化のあれこれを尋ねるシーンをオープンにし、彼らがどのように日本の情報を得ているかを視聴者に知ってもらうことはとても大切でした」  日本に対するリスペクトは日本人ファンに対してはもちろん、キム・カーダシアンの「KIMONO下着」やカーリー・クロスが『VOGUE』で披露した「芸者スタイル」が大炎上するなど多文化の盗用に厳しく、知ったかぶりを悪とする昨今のアメリカへの配慮もあったと思います。
 その甲斐あって米国での評判も上々。患者を最優先し仕事に没頭する洋子さんの姿は、「最初の3分で洋子さんに心を奪われた」「こんなに無欲で献身的な人、会ったことがないよ」と海外のネット上でも話題になりました。 『ザ・ハリウッド・レポーター The Hollywood Reporter』の記者は、「大げさでテレビ的な演出は頂けない部分もあるが」としながらも、「とても人道的でうっかり泣かされてしまった」と賛辞を贈っています。  まだ観ていない人は必見。一気観して、ファブ5と一緒に泣いて笑って癒やされてください。 <文/橘 エコ>
橘エコ
アメリカ在住のアラフォー。 出版社勤務を経て、2004年に渡米。ゴシップ情報やアメリカ現地の様子を定点観測してはその実情を発信中。
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