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千葉雄大「俺が忘れさせてあげる」…新『おっさんずラブ』は名ゼリフの嵐

 航空会社を舞台に新シリーズとして放送されている『おっさんずラブ-in the sky-』(テレビ朝日系、土曜23時15分~)。新人CAの春田創一(田中圭)を巡り、機長の黒澤武蔵(吉田鋼太郎)、副操縦士・成瀬竜(千葉雄大)、整備士・四宮要(戸次重幸)達が繰り広げる、大人の四角関係が展開されています。
『おっさんずラブ-in the sky-』(テレビ朝日系、土曜23時15分~)

『おっさんずラブ-in the sky-』(テレビ朝日系、土曜23時15分~、画像:公式サイトより)

いよいよ始まった、春田と四宮のお試し交際

 前回、春田に告白してフラれた四宮でしたが、「とりあえず1週間お試しで付き合ってみよう」と提案。春田と1週間限定で恋人同士のような生活を送るのでした。四宮が用意した「やりたいことカード」を春田がひき、そこに書かれたお題に2人で取り組むのですが、オムライスを作ったりタピオカを飲んだりとかなり楽しそうです。
 しかし、四宮に思いを寄せている成瀬は心中穏やかではありません。「俺じゃダメか?」とキスを迫ってきた春田が、自分の好きな人と付き合うことになったのですから無理もありません。  この後、春田は職場のロッカールームで成瀬・黒澤・四宮と居合わせます。四角関係のメンバーが全員集合する形となったロッカールームですが、冷静に考えるとかなりの地獄絵図です。  全員が片思いなのに、強引にキスをしたり付き合ったりと、裏では修羅場が繰り広げられていたのでした。

コメディ展開からまさかの号泣

 前回の放送で、春田を巡る争奪戦から緋夏が脱落し、格段に話が面白くなりました。人物が少なくなったことで話がシンプルになり、その分春田と成瀬の心の動きが丁寧に描かれるようになりました。特に主人公である春田の葛藤と成長がちゃんと描かれるようになったので、ストーリーに厚みが出てきたように思います。  1週間お試しで付き合った春田と四宮ですが、最後の7日目に春田は「手をつなごう」というカードをひきます。春田の手を握りしめた四宮は「ありがとう」と春田に告げます。1週間を通して、春田の気持ちが変わらなかったことをどこかで感じとっていたのか、四宮自ら「俺は春田とは付き合わない」と告げるのでした。  これに対して春田も、「シノさんのことがやっぱり大好きだけど、それは恋愛感情ではなく、人としての大好きでした。だからシノさんとは付き合えません」とはっきりと自分の思いを伝えます。今まで、流れに身をまかせてあいまいな態度をとり続けてきた春田が成長した瞬間でした。  人を愛するもどかしさや愛する人を思いやる気持ちを、田中圭と戸次重幸が見事な演技でみせてくれました。  春田と四宮の恋愛は「お試しで付き合う」というコメディのような展開で始まりましたが、最後にはその切ないやりとりに涙がとまりませんでした。

名ゼリフがとまらない! 千葉雄大の初恋に胸がキュンとくる

 四宮がフラれるシーンだけでも、今話の見せ場なのですが、新『おっさんずラブ』はまだまだ見せてくれます。春田にフラれて寮のソファに座り、落ち込む四宮の隣に成瀬が座ります。 「2%くらいはあると思ったんだけどな」と、明るく笑ってごまかす四宮を見た成瀬は四宮の手を握ります。そして、「俺はお試しなんかいらないです」と言い「俺が忘れさせてあげるから」と四宮に抱きつくのでした。
 見せ場はまだまだ続きます。抱きついた成瀬に四宮は「いい加減、面白半分で人の気持ちを弄ぶのはやめろ」と激怒。そんな四宮に対し、成瀬は「本気だよ。だけど、どうしてあげたらいいのかわかんないだもん。俺だって誰とでもキスできると思ってました。でも、もうアンタとしかしたくない」と伝えるのでした。  恋愛ドラマにおける、名ゼリフが光りまくりです。成瀬が初めて本気で人を好きになって、戸惑っている様子がセリフと演技から伝わります。不器用な成瀬ゆえの、タメ口と敬語の入り混じったたどたどしいセリフにグッときます。  ここにきて、新『おっさんずラブ』の制作陣の本気を感じてゾクゾクしました。素晴らしい脚本に実力派俳優たちが体当たりでぶつかり、最高のシーンを演じています。  今回もたくさんの見せ場で、土曜の夜を盛り上げてくれた新『おっさんずラブ』。恋愛を超えた人間愛をたくさんみせてくれています。爆笑もドキドキも切なさも全てを詰め込んで、最高のエンターテイメントに仕上がったドラマが次回も待ちきれません。 <文/瀧戸詠未>
瀧戸詠未
ライター/編集者。趣味は食べ歩き・飲み歩き。
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