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結婚でブラック企業から逃げた女性。夫のイナカで義母と同居してみたら…

“鬱(うつ)になる前に逃げよう”少し前から世の中に浸透してきている考えですが、逃げるために結婚するのはアリだと思いますか?  デザイン会社に勤めていた日奈子さん(仮名・29歳)は、ブラック体質の会社に疲弊し、当時、鬱病一歩手前だったそうです。 ブラック企業“逃げたい。でも貯金がなくて不安”…そんな彼女が下した決断は、ちょっと古いけれど、寿退社でした。

ブラック企業で7キロ痩せて円形脱毛症に

 デザイナーとして頑張っていた日奈子さん。しかし現場は人手不足で混沌としており、彼女は毎日深夜まで残業し、数ヶ月で7キロほど痩せ、心も体もボロボロだったそうです。 「人もバンバンやめていく状態で、私も何度やめようと思ったことか。でもせっかく入った会社だし、貯金がなくて次が見つかるかも不安で、辞めるにやめられずという状態のまま、続けていました。  でも、ある時円形脱毛症が見つかり、『これはもう無理だ』と、悟りました。そうして彼氏に相談したのですが、意外にも『じゃあ結婚しようか』って言ってくれたんですよ。結婚してちょっと休んで、また働けばって」  すんなり寿退社を彼がすすめてくれたのには、理由があります。彼の住まいは千葉県の房総(ぼうそう)半島で、実家の母屋の隣にある、古い一軒家でした。 「つまり、結婚したらその家に住むわけで、家賃はかからないけど、お義母さんたちとほぼ同居になります。いきなり同居かあ…と思いましたし、今まで都内にしか住んだことがなかったのですが、当時はもう疲れ果てて、休めればなんでもよし。房総の海に癒やされたいっていうその一心でした」
海辺 カップル 夫婦 冬

写真はイメージです(以下同じ)

寿退社で完全に会社とさよならする予定が…

 こうして彼女は、結婚を会社に報告し、プチ移住のため会社を辞めると申し入れします。すると今度は、彼女を手放したくない会社が、意外な提案をしました。 「なんと会社が、遠くて職場に通って来られないならリモートでやらないかと言ってきました。でもこんな忙しいならリモートも嫌ですと断ると、じゃあ業務委託でいいし、在宅で仕事してと言われ、結局結婚と同時に退職し、半同居をしながらリモートワークで働くことになったんです」  もともとデザインの仕事は大好きだったので、彼女は案件のコントロール権が自分にあることをしっかりと確かめた上で業務委託へと切り替え、同じ会社で働き続けることに。 「結婚と同時に房総にプチ移住。お義母さん達と半同居し、在宅ワークで仕事を継続。色んなことが変わりすぎて、正直出来るのかなあと思ったりもしました。  また同居というものへのイメージが悪かったので、うまくいかなかったらどうしようとも……。でもそんな心配、全然いらなかったみたいです」

ガラリと変わった日常は、意外にも彼女に合っていた

海辺のカップル 都内でバリバリ働いていた彼女は、田舎暮らし(それも同居)なんて……と思っていたそう。ですが、鬱病一歩手前の彼女には、房総の穏やかな空気があっていたようです。 「みるみる体調は回復したし、心配していた同居は、向こうも気持ちは同じだったみたいで、おたがい適度に気を使いあい、うまくやれています。  そもそも同居とはいえ、母屋とその隣なのでプライベート空間は確保されています。特にやりにくさもなく、しかも今度、建て替える事になったんですよ」  そして彼女のお腹には、来年生まれる第一子がいます。仕事も変わらずリモートで自分らしく続けているといい、彼女としても意外な選択だった結婚や同居は、今の所、大成功だそうです。 ―シリーズ「結婚の誤算」― <文/しおえり真生 イラスト/モー子>
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