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職場いじめは女性同士でも。「弁当にトイレの汚水を入れられた」

 2019年10月に神戸の小学校で発覚した教員同士のいじめは、その手口の酷さに注目が集まった。また、韓国では元KARAク・ハラの自殺の原因がネットいじめとも噂され、“大人のイジメ”は今、改めて大きな社会問題となっている。その背景と実態に潜む人間の闇に迫った。 人間関係

CASE1:社内暴力

●トイレの汚水入り弁当、誹謗中傷……年配女性からの陰湿いじめ  新卒で入社した事務用品メーカーで4年もの期間、社内の女性から執拗な大人のいじめを受け、退職に追い込まれたのは伊藤恵さん(仮名・26歳)。 「主に私をいじめたのは清掃スタッフの70代の女性と、彼女と仲のいいパートで働く50代の女性。入社した直後から、2人に明らかに嫌われているなと感じていました」  伊藤さんが受けたのは、どれも非常に悪質な行為ばかり。 「清掃スタッフからは、会社で注文していたお弁当にトイレの汚水を混入されて、ノロウイルスに1年で5回も感染しました。真冬の寒い時季には、床を拭いた真っ黒な水を『手が滑った』とバケツごと頭からかけられたことも……」  50代のパート女性からもひどい仕打ちの連続だったという。 「彼女は怒鳴る、蹴る、ものに当たるは日常茶飯事。『駅で汚い男と待ち合わせてホテルに消えた』というデマを社内に言いふらされたり、トイレで歯磨きをしていると、扉を蹴りながら周りに聞こえるように『この長便女!』と怒鳴り散らされたりもしました」

「大卒正社員」なのが気に入らなかった

 日々エスカレートするいじめに限界を感じた伊藤さんは部長に相談をするが……。 「清掃スタッフは、実は部長が住む社宅の隣人の奥さん。そんな社内政治的な繋がりもあって部長からは口を出せず、彼女はお局さまとしてやりたい放題だったんです。当然、ほかの社員も逆らえない雰囲気がありました。案の定、部長は『君が我慢さえすれば丸く収まるから』と取り合ってくれませんでしたね」
大人のイジメ地獄

暴言を記録したメモや音声データが有力な証拠に。手元にあると不快なので現在はほぼ処分したとか

 この一件で心が折れた伊藤さんは、彼女たちの行動を、メモ、写真、動画、音声などで記録。話を聞かない上司を飛び越えて、本社の人事部にそれらの証拠を提出して告発した。  首謀者の2人は解雇された。だが、伊藤さんもうつ状態になってしまい、出勤前の嘔吐や睡眠障害などに悩まされた。傷病手当を受けて休んだが、結局、退職することに。現在も心療内科に通院中だという。 「大卒で正社員の私が入社してきたことで、彼女たちが築き上げた力関係や支配構造が乱れるのを恐れたのがきっかけだと、後から聞きました。そんな理由で私の人生をめちゃくちゃにされたなんて最悪です……」  お局さまと後輩女性のトラブルは時々聞くが、70代の女性までいじめる側になるとは、異様なケースである。
大人のイジメ地獄

いじめに耐え抜いた結果、伊藤さんはうつ状態、毎朝出勤前に嘔吐、食欲減退、睡眠障害などの症状に見舞われて退職に追い込まれた

伊藤さんのいじめ年表

・’15年4月/入社直後から標的に 長年働く女性2人から「気に入らない」といじめがスタート ・’15年4~12月/「トイレの汚水入り弁当」事件 清掃スタッフから弁当にトイレの汚水を混入され、5回もノロウイルスに感染する異常事態に ・’16年7月/暴言・デマ・暴力が激化 パートの女性からの怒鳴る、殴る、デマを言いふらすなどのいじめが一層エスカレートする ・’18年9月/本社に告発 写真、動画、音声、されたことのメモなど証拠をそろえて本社の人事部に提出。首謀者は解雇されたが伊藤さんも精神を病み、退職に追い込まれる ― 大人のイジメ地獄 ― <取材・文/週刊SPA!編集部>
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