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吉田鋼太郎「藤原竜也の“領土”でやってやるぞ」。『カイジ』で真剣勝負

 渋い大人の魅力に、母性本能くすぐる可愛らしさもプラスして、いま大人気の吉田鋼太郎さん。昨年末、ドラマ『おっさんずラブ -in the sky-』が好評のうちに終了したばかりですが、今度は映画『カイジ ファイナルゲーム』で、藤原竜也さん演じる主人公カイジの前に立ちはだかる最強の敵、黒崎義裕役で、人気シリーズの最新作にして最終回に初参戦。本領を発揮しています。
吉田鋼太郎さん

吉田鋼太郎さん

 舞台、ドラマ、映画と絶好調の吉田さんに単独インタビュー。意外にも映像では初共演となった藤原さんについて聞きました。また、吉田さんが大切にされていることを伺うと、吉田さんがいつもパワフルな理由が伝わってきました。

藤原竜也との映画初共演にやってやるぞ!

――人気シリーズの最終回に参加ですね。主演の藤原竜也さんとは舞台で幾度も共演されていますが、映像での共演は初です。 吉田鋼太郎(以下、吉田)「そうなんです。考えてみたら映像では初めて。今回は、藤原のカイジの作品じゃないですか。彼の領土。作品自体も人気ですし、原作も素晴らしいし、そこに藤原のカイジが君臨していると。僕としては、かつて天海(祐希)さんや香川(照之)君がやったポジションに入らせてもらうわけで、自分が何を持っていけるだろうと、緊張感とやってやるぞ!という気持ちの両方でした」 ――実際に、現場での藤原さんはいかがでしたか? 舞台のときとは違いました? 吉田「それが何一つ変わらないんですよ。逆に驚きましたね。舞台のときと全く一緒。マイペースで、ただ、『俺の芝居にみんなついて来いよ』という自信がみなぎっている。有無を言わさず進んでいく藤原竜也の姿があって、それは舞台のときと一緒でした」

何を持つ者が役者として生き残る?

――吉田さんは、藤原さんをはじめとして、年下の役者さんたちとの交流が多いイメージです。世代を超えて仲間になれるワケは? 吉田「藤原君にしろ、小栗(旬)君にしろ、年齢的には中堅的なところに入ってきましたが、こういう芝居をすれば楽だとか、こうすれば乗り切れるといった感じは一切なくて、いつも必死なんです。僕が映像の世界で活躍させてもらえるようになったのは、ここ10年くらいのことですし、年齢は60歳になりますけど、気持ちとしては彼らと対等、一緒なんです。  まだまだ分からないこともたくさんある。彼らはみんなやんちゃでわんぱくで、常に切磋琢磨している。一緒にいると純粋に楽しいですし、僕も一緒に切磋琢磨しているんです」
『カイジ ファイナルゲーム』より

『カイジ ファイナルゲーム』より

――カイジの世界では、「金を持つ者が生き残る」と言われますが、吉田さんは「何を持つ者が役者として生き残る」と思いますか? 吉田「難しいなぁ。体力と気力は絶対だけど、やっぱり好奇心ですかね。まず役者には、人に見てもらいたい、目立ちたいという気持ちが絶対にあるはずで、表現したいという欲がある。その欲がなくならないための好奇心が必要。それと同時に、目立ちたい、だけではだめで、その先になにがあるのかへの好奇心も大事。だからやっぱり好奇心ですね」

大人の女性として魅力的なのはこんな人

――吉田さんから見て、大人の女性として魅力的だなと感じられる人は?
『カイジ ファイナルゲーム』より

『カイジ ファイナルゲーム』より

吉田「男性でも女性でも一緒だと思うんです。自分の意見をきちんと持って、人の意見をちゃんと聞けて、感情的にならず、でもとっても情緒豊かで。戦うときは戦う。その言葉をちゃんと持っている。そして服装のセンスがよくて……。すべてのセンスがいいことかな。服装でも持っている車でも、行く場所でも。ちゃんと読書もしていて、文学の話も映画の話もできる。そんな人がいいかな」 ――そ、それはなかなか求めるところが高いですね(汗)。 吉田「ははは」 ――吉田さんご自身も、そうした人になろうと心がけていると。 吉田「もちろん! そうした人になりたいと、心がけていますよ。現時点で、すべてを持ってはいなくてもいいんですよ。でもそこに向かおうとする努力が大切。そうなろうとしている人はステキじゃないですか。ちょっと本の話をしたときにも、少しでも知っていると嬉しくなりますよね。だからやっぱり好奇心のある人がいいですよね」
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本編での藤原竜也との真っ向勝負に注目!
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