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夫がアラフォーで転身。年収は250万円に落ちたが…

 やっと景気が良くなってきたとはいえ、私たちの給料もどんどん上がるかというと……そう話は簡単ではない。特に、男性の給料はこの15年ダダ下がり中で、いまや男性の4人に1人が年収300万円以下。そこで、年収200万円台の40代男性に、その実情を取材してみた。

40歳直前で転身してみました



●前田友則さん(仮名・42歳・年収250万円)のケース
(マッサージ師・既婚で子供2人・埼玉県在住)

 高校を卒業後、フリーターを経て、20歳から板前になった前田友則さん。彼に最初の転機が訪れたのは、23歳のときだった。

「実家が散髪屋なんですが、もともとは兄が継ぐはずだったんです。でも、兄はアメリカに旅行に行った後、音信不通になり、2か月後に『アメリカで暮らしたいから、散髪屋は辞めた。代わりに弟に継がせてくれ』と言ってきて(笑)」

 前田さんは驚いたものの、当時はバブルが弾けた時期で、将来が不安だったため、散髪屋を継ぐことを決意。専門学校に通い、24歳から実家に戻って理容師としての道を歩き出した。だが、32歳くらいから、マッサージ師の仕事に興味を持ち始めたと言う。

「ウチの散髪屋は父の方針で育毛、ひいてはお客さんの健康指導にも力を入れています。それで僕も健康について考えるようになって」

夫がアラフォーで転身。年収は250万円に落ちたが… それから7年後。40歳を前に一念発起した前田さんは約500万円の貯金を使い、専門学校に入学。今春、42歳にして、マッサージを行う会社に入社し、マッサージ師として新たな門出を迎えた。

 埼玉県に単身赴任し、日曜日は実家に帰って仕事を手伝っている。

「話を聞く限り、年収はあまり上がらないかもしれませんが、現在の会社は技術を身につけたくて入社しましたから。今は独立するための準備期間だと考えています。それにお年寄りと触れ合う機会が多くて、やりがいも感じます」

 年収は約360万円から約250万円にダウンしたが、長年の夢を現実にした前田さんの表情は、どこか晴れ晴れとしていた。

 子供がいるアラフォーの転身は勇気のいること。それを許せる度量と経済力が妻にあるかどうかが問題だが……。

― 40代[年収200万円台時代]の衝撃【6】 ―




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