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ネコの“気の抜けた瞬間”をとらえた『ヘソ天にゃんこ』がかわいすぎる~

 2020年も空前絶後の猫ブーム。猫が可愛いのはわかるけど、それこそ猫も杓子も猫、猫、猫って、やりすぎじゃない? と少々飽き気味のあなたにこそ読んでほしいのが、『へそ天にゃんこ』。 『へそ天にゃんこ』 本書によると「へそ天にゃんこ」とは。 ・おへそを天に向けて寝転がるから「へそ天」 ・安心しきったネコが、うっかり野性を忘れ、究極にリラックスした姿 ・そしてときに、モフモフすると飼い主を誘惑する姿のこと 「へそ天にゃんこ」とは 思わず「抱きしめたい~」と悶絶しそうな写真で構成された、この1冊。編著者のすむぞうさんは、日本全国のイヌネコファンが集う「へそ天プロジェクト」企画・推進リーダー。全国の犬・猫の飼い主をつなぐコミュニティ活動も推進しています。

猫が飼えないあなたに

「へそ天」より麗さん 住宅事情や猫アレルギーなどが理由で、猫を飼いたくても飼えない人はたくさんいます。本書はそういった方にもオススメ。子猫から成猫までの、しなやかなボディや魅惑のむっちりボディまで堪能できちゃうからです。猫同士でくっつき合っての「へそ天」なんか、見ているだけで至福! 猫にもさまざまな品種や容姿がありますが、不思議と可愛さに差はないのです。どの子もみんな、愛おしい。 「へそ天」より福さん 中には、おっさんみたいな「へそ天」や、軟体動物のような「へそ天」もあって、クスリと笑わせてくれます。落ち込んだ気分を確実に上げてくれるので、気に入ったページに付箋を貼るのもいいと思います。きっと、写真を提供した飼い主も、飼い主冥利に尽きるでしょう。

可愛いだけじゃない、へそ天の秘密

「へそ天」より桃さん 私も愛猫家のひとり。とはいえ、もともとは猫に興味はなく、成り行きでペットにしたにすぎません。最初に迎い入れた時は猫も警戒し、3日ほど部屋のすみに引きこもったまま出てきませんでした。前の飼い主に捨てられたせいもあるのでしょう、警戒心が強かったのです。そんな猫がじょじょに懐き、心をひらいてくれた瞬間に、私の中で猫への愛が芽生えました。そんな我が家の猫も、今やすっかり傍若無人の振る舞いで、毎日「へそ天」で昼寝をしています。 「へそ天」よりタムさん そう、本書に載っている猫達は、単に可愛いだけではないのです。「へそ天」=猫が安心して暮らしている証。本書にも私と同じように、「うちにきた当初はガリガリにやせて怯えて震えていたのに、今では、へそ天をするほど安心しています!」というエピソードをよせてきた方がいます。そんな経緯を知ると、ほっこりさせられるだけではなく、しみじみと泣けてきたりするのです。さらに本書の印税の一部は、保護ネコ活動団体に寄付されるとのこと。私達の癒しが、やがて見知らぬ猫達の助けになるのです。 『へそ天にゃんこ』 本書の「へそ天」写真は、どれもしあわせに包まれた猫ばかり。でも以前は保護猫だったり、虐待されていたり、我が家の猫のように何らかの事情で捨てられたり、さまざまな悲しみを秘めている場合もあります。ただ「可愛い」だけではなく、飼うことの責任や、猫生(猫の人生)を人間が担っていることを思い出させてくれる、『へそ天にゃんこ』はそんな奥深い1冊でもあるのです。 ―小説家・森美樹のブックレビュー― <文/森美樹> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
森美樹
1970年生まれ。少女小説を7冊刊行したのち休筆。2013年、「朝凪」(改題「まばたきがスイッチ」)で第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『主婦病』(新潮社)を上梓。Twitter:@morimikixxx
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