Lifestyle

持病と妊活でウツ状態に…アラフォー妻に夫がかけた言葉に涙

 持病を抱えていると、子どもが欲しいという願いを諦めざるを得なくなることもあります。筆者も生まれつき心臓に疾患を抱えているため、子どもを断念しなければならず長年、自分を責めていました。その中でふと思ったのが、同じように持病を持っている既婚の子なし女性はどんな風に自分の気持ちに区切りをつけてきたのだろうという疑問。
頭を抱える女性 悩む

写真はイメージです(以下同じ)

 今回は、メニエール病と闘う中で子どもへの想いに終止符を打った景さんの人生を紹介します。

36歳でメニエール病を発症

 メニエール病とは、厚生労働省の特定疾患に指定されている病気。激しい回転性のめまいや耳鳴り、耳の閉塞感や、難聴という症状が現れる内耳の疾患であるといわれています。  景さんがメニエール病になったのは、36歳の時。当時から介護士として働いていた景さんは職場での人手不足により仕事量が増え、お風呂に入っても寝ても心身の疲れが取れなくなっていました。「それから数日して、回転するようなめまいが起きました。数日、仕事を休みましたがよくならず、病院へ。検査をして、メニエール病だと分かりました。」  その後、派遣社員として仕事に復帰し、38歳の頃、同じ職場にいた男性と結婚。年齢的に早く子どもが欲しいと思い、医師に相談すると、妊娠するには薬をやめる必要があると言われました。

薬を飲まないと、日常生活も難しくなり…

 医師の言葉に従い、景さんは服薬を中断します。しかし、薬を飲まなくなると、何度もめまいで倒れ、仕事に支障が出るようになってしまいました。  仕事を休むことが増え、次第に自分を責めるようになった景さんは、軽度のうつ状態に。一時は自殺を考え、精神安定剤を処方されたこともあったそうです。「心身ともに限界でしたが派遣社員なので仕事を休めばその分、給料が減ってしまう。板挟み状態で苦しかったです。」  一方、夫は薬をやめたことで景さんがつらい思いをしていることを心苦しく感じるようになります。その結果、2人は何度も話し合いを重ね、人生の歩み方を模索するようになりました。

夫婦での話し合いで前を向けるように

 メニエール病は完治が難しい病気。そのため、もし子どもを授かれても子育て中に症状が重くなったら、どうするのか。金銭的な問題はどう解決していくのか。2人は考えられる問題をとことん話し合いました。「症状が軽くなっても、またいつ重くなるか分からないし、通院や服薬にもお金がかかる。子どもが生まれたら、さらにお金がかかる。それを主人1人で支えるのは大変だなとも話し合いました。」 36歳でメニエール病を発症 実はメニエール病は特定疾患にされてはいますが、医療費の助成はありません。障害者手帳は、難聴や平衡機能の障害の程度によっては受けられる可能性があります。難病とされ治療が必要なのに、十分な制度が受けられない。メニエール病の方は、この歯がゆさに苦しんでいます。  通院や服薬をしないと普通の生活がままならない現状。それを痛感した景さんは、子どもを諦めるという結論に至りました。すると、景さんにある変化が。夫と納得するまで話し、子どもを持たないと決めてからは病気をちゃんと治そうと考え、自分の体を大切にできるようになったのです。
次のページ 
夫の言葉に涙…
1
2
Cxense Recommend widget


あなたにおすすめ