Entertainment

滝藤賢一も向井理も無職が似合う…“無職ドラマ”おすすめの5選

 今クールでは医療ドラマが6本もあることから、「医療ドラマだらけ」と言われ、ドラマ好きにとってはどうも食指が動かない状態かもしれません。  しかし、表看板は医療ドラマだらけですが、注目したいのはむしろ関テレや深夜帯などの攻めた枠が「無職だらけ」であることです。

古舘寛治と滝藤賢一が「レンタルおやじ」に

コタキ兄弟と四苦八苦

『コタキ兄弟と四苦八苦』公式サイト(テレビ東京)

 筆頭は、野木亜紀子脚本×山下敦弘監督の『コタキ兄弟と四苦八苦』(テレビ東京、金曜深夜0:12~)。  真面目すぎて不器用な「休職中」の元・予備校講師の兄(古舘寛治)と、兄を反面教師としてチャランポランに育った「エターナル無職」の弟(滝藤賢一)が、ひょんなことから二人で1時間1000円という破格の金額で「レンタルおやじ」を始めます。  依頼者は、結婚式直前で婚約者に逃げられた妊娠中の女性や、DV夫と別れたい妻、余命わずかの女性などなど……。様々な人の様々な依頼に対し、二人で一人未満、場合によってはマイナスにもなりかねない凸凹でダメダメな兄弟が向き合います。  実は描かれることはシビアですが、その一方で、彼らの生活はどうにもユルい。独身・求職中の兄も、奥さんに出ていかれた無職の弟も、ないない尽くしですが、日常の些末なことにつまずき、引っかかり、右往左往する姿は愛おしく、なんだか楽しそうに見えます。行きつけの喫茶店のレンジでチンするだけのピラフもチープで手軽で美味しそうだし、彼らがレンタルおやじ1時間分の報酬で買える「モモ焼き1本500円」も、尊い気がして、余計に美味しそうに感じられます。  何も持たないコタキ兄弟を見ていると、「持たない暮らし」も、大変ながら楽しそうで良いんじゃないかと思えてきてしまうのです。

玉置玲央が無職のぐうたら夫に

 伝説のお母さん ( NHK )

『伝説のお母さん』公式サイト ( NHK )

 一方、存在感を放っている「無職」といえば、『伝説のお母さん』(NHK総合、土曜夜11:30~)で、前田敦子演じる「伝説の魔法使い」メイの夫・モブ(玉置玲央)。魔王が復活したことで、赤ちゃんを抱えるメイのもとに魔王討伐の依頼がきたものの、保育所に空きはなく、実家の母は遠方で頼ることができず、悩んでいたところ、突然モブが会社をクビになります。  それは、メイを魔王討伐に行かせるため、メイの代わりに夫に育児をさせようと考えた国王の差し金によるものでした。  しかし、無職・モブは「専業主夫」とは名ばかりで、家事もせず、ヘッドフォンをつけてゲームばかりしていて、赤ちゃんの泣き声も耳に入らず、「うんちのオムツ替えるの、男にはハードルたけえだろ?」と言ってのけます。  現時点では魔王よりもよほどタチが悪い、メイにとっての真の魔王は、ワンオペ育児にさせている夫のモブであり、彼の成長こそが物語の裏テーマとなっているはずです。

向井理が、会社をクビになって大暴走

『10の秘密』(カンテレ)

『10の秘密』公式サイト(カンテレ)

 かと思えば、関テレの『10の秘密』(関テレ、火曜夜9:00~)では、シングルファザーで、娘のために全てを犠牲にしてきた「理想の父」である白河圭太(向井理)が、無職になり、どんどん暴走していきます。  取引先から裏金をうけとったことが会社にバレてクビになり、誘拐された娘を救うためとはいえ、不正データを入手すべく他人の家に不法侵入したり、企業を脅迫したり、大忙し。別れた妻や、彼女の元彼からは「平凡」扱いされますが、無職になったことで、自ら犯罪に手を染めるなど、大胆になっていきます。 「そんなことより、まずは仕事探したら……」「会社をクビになったんだから、企業を脅すよりも、娘を高い私立じゃなく公立に通わせたら」と思う視聴者も多いでしょう。知的な役を演じることの多い向井理が、なんとも浅はかで軽率なのん気者を演じているのも、ちょっと新鮮かもしれません。
次のページ 
中島裕翔はコンビニをクビに…
1
2
Cxense Recommend widget


あなたにおすすめ