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非正規の教師は職員室で最下層。仕事を押し付けてくるベテラン教師に長時間労働…

 以前から長時間勤務が当たり前となっており、最近「働き方」が問題になっているのが学校の先生。  ベネッセ教育総合研究所の調査によると、2016年の時点ですが25歳以下の先生が学校にいる時間は13時間11分。26~30歳は13時間15分、31~40歳は12時間35分、41~50歳は12時間16分といずれも1日の半分以上を職場で過ごしているというデータが出ていますが、仕事はこれだけではありません。 学校の教室 ほとんどの先生が自宅での仕事も余儀なくされており、同調査では小学校で57.7分、中学校で46.3分、高校で43.1分(※いずれも2016年)。しかも、先生の場合はお昼休みも生徒の対応や授業の準備などに追われ、一般企業のように休憩時間は確保されているわけではないようです。

職員室でカースト最下層の非正規雇用の若手教師

 そのため、なかには立場の弱い若い先生たちに仕事を押し付けるベテラン教師もいるようです。教員歴3年の長田やよいさん(仮名・26歳/公立中学校教諭)も40代の先輩女性教員と2人でPTAの担当をしているそうですが、保護者向けのプリントや会合で使う資料、報告書の作成などもほとんど1人でこなしているとか。 「本当は2人で分担して行うはずなのに『ウチは子供が2人いて、まだ小さいから大変なのよ~。悪いけど、お願いね~』と独身の私にいつも一方的に任せて、夕方5時過ぎにはサッサと帰っちゃうんです。  私は職員室に残って残業していますが規則で夜7時までには学校を出なきゃいけなくて、いつも夜に2時間ほど家で仕事をしています。おかげで平日は、帰りにご飯を食べに行くこともジムに通うこともなかなかできません」  しかも、朝は7時半までには出勤。一応、勤務時間は8時からになっていますが、若手なので早めに学校に行っているといいます。 「最初は15分くらい前に行っていたんですけど、その先輩女性教員に『私が新人教師のころは、もっと早く来てたわよ』って嫌味を言われちゃって。実際、新人は早く出勤するっていうのが当たり前になっているみたいで……」 非正規雇用の中学教師 彼女によると、自身の1日の平均労働時間は約13時間30分。民間の会社であれば、毎日6時間の残業をさせられている状態に相当。超絶ブラック企業もいいところです。 「でも、私は年齢的なこともありますが、非正規雇用の教員だから校長先生や教頭先生に文句なんて絶対に言えません。『嫌ならお辞めいただいて結構です』と言われて終わりじゃないでしょうか。  先輩女性教員も私が立場の弱い非正規で逆らえないことを知っているから、仕事を押し付けてくるんだと思います」

やりがいのある仕事だけど、もう限界……

 ちなみに現在、全国の公立小中学校で働く非正規雇用の先生は約4万人。しかし、同年代の正規採用の先生よりも年収は100万円以上も低く、やよいさんの場合は諸手当が付いても260万円程度。  労働時間の長さを考えれば、どこかでアルバイトしたほうが収入は間違いなく増えるでしょう。 「今の教員の収入を時給計算したら法定賃金の半分もないです(苦笑)。  学校の先生になりたくて教員採用試験に落ちてもあきらめきれず、非正規という形でなんとか夢を叶えることはできたけど、現実には仕事のやりがいとか言う以前の問題でした。日々の生活で精一杯だし、ここまでつらい思いをして先生を続ける意味はあるのかなって」 木造校舎の窓、学校 とりあえず、あと1年は教師を続けるそうですが、その先のことは未定。最近では普段から求人サイトをチェックするなど真剣に転職を考えているようです。 「仕事を押し付ける先輩女性教員にしても世間の基準からすれば、明らかに働きすぎです。労働環境が変わらない以上、自分がそこから離れるしかないと思ったんです。  中途半端な形で辞めることになりそうなので、そこはちょっと残念ではありますけど」  長時間労働が常態化している教員の中でも使い捨て同然の扱いを受けている非正規の先生たち。こんな劣悪な環境では辞めたくなるのも当然ですね。 ―シリーズ「ブラックな職場がしんどい」― <文/トシタカマサ イラスト/とあるアラ子> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
トシタカマサ
一般男女のスカッと話やトンデモエピソードが大好物で、日夜収集に励んでいる。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。
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