Lifestyle

奇跡の81歳。“美と健康の秘訣”は 自家製にんにくオイル

 3年前上梓した『パリが教えてくれたボン・シックな毎日』が、世代も性別も超えて話題となったパリ在住54年目の弓・シャローさん。  このほど、新刊『100歳までパリジェンヌ!』を刊行し、その“老けないライフスタイル”が注目されています。
③ダイニングのセッティングDSC05286

大好きな白とグリーン、そしてヤシの木柄。ファブリックは弓さんの手作り。ランチのおもてなしなら、明るく爽やかなここで気軽に。

 弓さんといえば、前作刊行時、元デザイナーだけあるセンスの良さと、若々しく美しいルックスが「奇跡の79歳!」といわれ、話題にもなりました。  3年の時を経て、80歳代に突入した弓さんですが、新作からは、さらにごきげんに毎日の暮らしを楽しんでいる様子が伝わってきます。  その若さ、元気、美しさの秘訣は何なのでしょう? 大きなポイントは、どうやら食べること、工夫してお料理することが大好きだという食生活にあるようです。弓さんに話をうかがってみました。

毎日の食卓で気をつけていること

「毎日の食卓で気をつけているのは、二つだけ。一つは季節感を大事に、その時期のものをありがたくいただくということ。もう一つは自然界のものをまんべんなくいただくということ。海のもの、山のもの、畑のもの…というように。こうすると、山のきのこもお肉も海を泳ぐ魚や海藻も、バランスよく摂ることができますよね。人間も自然の一環ですから、こうして共存するのが健康のためにはいいと考えています」  毎日の食卓によく並ぶものは? 「家庭でできるものなら、和・洋・中…何でも作るかしら。キャロットラペやズッキーニのグラタン、とんかつやカレー、ピザも作ります。母の味を舌で覚えていた、カニクリームコロッケやそれを白身魚でアレンジして、さっぱりと仕上げたものもよく作りますね。  フランス人の夫にも好評なチャーハンや餃子、酢豚なども登場します。野菜はできるだけたくさん摂りたいので、ドレッシングを工夫したサラダや夫の実家、シャロー家定番の野菜スープも、わが家のお気に入りです」
③アボカドサラダ

この日のサラダは栄養満点のアボカドサラダ。

 バランスよく、しっかりと召し上がっているようです。  たとえば、ある日のランチは、野菜を茹でて、ミキサーで軟らかくしたシャロー家定番のスープに白身魚のクリームコロッケ。付け合わせはいんげんのソテー、ガーリックライス。お食後はライムのシロップ入り杏仁豆腐。
①ダイニングのランチIMG_1135

ある日のランチ

 食卓にはライムのパイや杏仁豆腐、季節の果物のゼリーやケーキなど、おいしそうな手作りデザートも登場します。

「自家製にんにくオイル」は欠かせない存在

 けれども、152センチ、44キロとスリムな体形を維持しながら、髪もお肌もツヤツヤでお元気そうなのはなぜ?  秘訣を聞いてみました。 「う…ん。大したことはしていませんが、健康のためには食べ過ぎない、体重を増やさないことが大事だと思っています。でも、無理な食事制限はかえって体のためによくありませんし、ストレスも溜まる気がします。  前の本で書いたように、炭水化物には気をつけることは今も続けています。毎朝のマフィンは1個を3つに切って、いただくのは2切れ。昼は麺類なら、夫と1人分を半分ずつに、そこに野菜をたっぷりとタンパク質を足して。夜だけは普通にいただいています」 「そうそう、それからもう一つ。『自家製にんにくオイル』というのがありますが、これがいいのかも!!」  みじん切りにしたにんにくをオイルに漬けたものを、保存容器に多めに作り置きしておくそうです。
③自家製にんにくオイルDSC05469

いつも作り置きしているにんにくオイル。弓さんには欠かせない存在。

「にんにくは健康食品がたくさん出ているぐらい、体にいい成分をたくさん含んでいると聞きますね。でも、みじん切りを料理のたびにするのは案外手間をとります。こうしておけば、中華の炒め物にも、パスタにも、ガーリックライスにもとても便利。いつでも手軽に使えるのです」  確かにこれは便利そう!  体にいいとわかっていても、にんにくは包丁やまな板の臭いも気になって、敬遠してしまうことがあるのでは? これなら、手軽に使えて摂取できる。網袋入りのにんにくが、使いそびれて冷蔵庫の中でひからびていた…なんてこともなくなりそうです。  明日からすぐにできる「美と健康」の秘訣ですね。 100歳までパリジェンヌ【弓・シャロー(YUMI CHARRAUT)さんプロフィール】 1938年、東京麻布生まれ。曽祖父は東京慈恵会医科大学を設立した男爵の髙木兼寛という家系で育つ。田園調布雙葉学園卒業後、女子美術大学に進学。並行してセツ・モードセミナーでも学ぶ。1966年、渡仏。結婚、出産。「プチバトー」のデザイナー他ファッション関連の仕事に従事。著書に『パリが教えてくれたボン・シックな毎日』、最新刊に『100歳までパリジェンヌ!』がある。 【前回の記事】⇒新型コロナ爆発のパリで…81歳の日本人パリジェンヌ“不安との付き合い方” <文/女子SPA!編集部> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
女子SPA!編集部
大人女性のホンネに向き合う!をモットーに日々奮闘しています。メンバーはコチラ。twitter:@joshispa、Instagram:@joshispa
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