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東京五輪、早すぎる日程発表に米メディア憤り「米国TV局のための夏開催か」

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で延期となった東京オリンピックは、1年後の7月23日開幕、パラリンピックは8月24日開幕が決定しました。
 しかし、延期発表から1週間という速さでの日程決定に、「コロナで大変なときに、五輪のことなど言っている場合か」と国内外から批判が噴出。特に、夏のオリンピックで毎回トップのメダル数を誇るアメリカメディアでは様々な意見に分かれているようです。

「無神経の極み」はスポーツ記者の憤りの表れ

 3月30日に新しい開催日程決定の一報が流れると『USAトゥデイ USA TODAY』が、IOC(国際オリンピック委員会)に苦言を呈しました。  その英語表現は「How utterly tone deaf it can be」だったのですが、ここに出てくる「Tone Deaf」は、直訳すると「周りが見えていない」「空気が読めていない」の意味。  多くの日本メディアが「無神経の極み」と強めの表現に意訳しているのは、この記事を書いたスポーツ記者の憤りがストレートに伝わってくる記事内容であったため。 「世界中の人々に対する配慮が欠けている」 「せめてあと数週間、いや、暗いトンネルを抜けて光が見えるまで待てなかったのか」 「来年7月にウイルス感染が終息しているとは限らない」 「まさかとは思うが、IOCは自分たちの存在が市民の気持ちを軽くするとでも思っているのか?」 と、その決定を全面的に批判しました。

夏開催の大きな理由?米TV局は国際オリンピック委員会のお得意先

 一方、『ザ・ニューヨーク・タイムズ The New York Times』は、延期となった東京オリンピックの新日程に対して、「東京が最も暑い時期に行われることは、新型コロナウイルスの感染拡大前から懸念事項だった」と冷静に分析。  もともと夏開催は、欧米のメジャースポーツのスケジュールとの関係を考慮したもので、延期日程に関しても、陸上連盟が2021年8月に米オレゴン州で開催される予定だった世界陸上を2022年に延期してまで夏開催を希望するなど、ほとんどの競技団体が夏開催を希望したと紹介しています。  そんな中、一番の理由とされているのが米NBCユニバーサルの存在です。全米でのオリンピックのテレビ放映権を牛耳(ぎゅうじ)る同放送局は巨額の放送権料を支払うため、IOCの収益のほとんどを占めると言われるほどの大得意先。  力関係は太客であるNBCの方がIOCよりも上なのかもしれません。1年そのままスライドしただけの日程は、テレビ局にとって好都合だったといいます。
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アメリカの販売業者からオリンピックチケットを当選していた筆者だが…
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