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「うちの保育園でもコロナ感染?」子どもの集団発熱で、戸惑うママの声

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言を受けて、各自治体で保育施設の休園や登園自粛要請が広がりました。さらに今週、全国で保育士や子どもの新型コロナウイルス感染確認報告も相次ぎ、親たちの戸惑いの声が広がっています。

保育の現場で感染が続々。香川の保育所ではクラスター発生も

保育所

写真はイメージです(以下同)

 15日、横浜市内の私立の認可保育所で保育士の新型コロナウイルス感染が判明した際、市が保護者にはすぐ知らせないよう保育所に求めていたと報じられました。市は休園にしたいと求める保育所側に対し、調査が終わるまでは混乱を避けるため保育を続けるよう指示していたということで、「情報操作だ」などと厳しく批判される事態となっています。  香川県内の保育所では「クラスター」が発生しました。13日、香川県高松市は市内の保育所に勤める保育士8人が新たに新型コロナウイルスに感染したことを発表。県と市は園に通う他の子どもたちや希望する保護者の検査も急いでいます。香川県知事は感染拡大を受け、同日夜に県独自の緊急事態宣言を発令しました。  同じく13日、東京・江東区では認可保育園で働く保育士の新型コロナウイルス感染がわかりました。この感染との関連は不明なものの、園では体調を崩し休んでいる園児が他にも数名いるとのことです。感染した保育士との濃厚接触が疑われる職員と園児は自宅で健康観察中。同園は、2週間の全面休園に踏み切りました。  園児の感染例も報告されています。名古屋市は15日、市立保育園の50代の女性保育士が、新たに新型コロナウイルスに感染したと発表しました。この園では14日までに園児3人と保育士2人の合わせて5人の感染がわかっており、15日時点で合わせて6人の感染確認となりました。

保育園で「原因不明の集団発熱」に戸惑うママの声

「先週、息子の通う保育園で20人以上の子どもが発熱しました。いまだに原因不明なのですが、万が一のことを考えて子どもを休ませています」と語るのは、4月から息子さんを都内の保育園に通わせ始めたばかりだという三里さん(仮名)。 園児たち「1年間産休を取っており、4月後半からの仕事復帰を予定していました。私の職場はすでにテレワークに切り替わっていたので、息子を保育園に預けながら自宅で仕事するつもりだったのですが……」  短い保育時間から子どもを慣れさせる“慣らし保育”が始まって数日で、緊急事態宣言が発令。とほぼ同時に、保育園内に異変が起こったのです。 「7日の朝、登園したら園内がやけに静かで、子どもが前の週より明らかに少ないんです。その日の夜に緊急事態宣言が出されるとニュースになっていたので、その影響かなと思いながら教室に入りました。だけど先生に話を聞いたら……前の日に他のクラスの子どもたちが一気に10人発熱し、それでみんな念のため休んでいると言うんです。しかも全員、発熱の原因は不明。『私にも早く教えてよー!』と思いつつ、その日は息子を早退させました」

「園内でコロナ感染?」登園自粛せざるを得ない親たち

 園児たちの発熱はよくあること。平常時ならそう言えたかもしれませんが、今は状況が違います。同じ日に自治体から登園自粛要請が出されたこともあり、三里さんはその週いっぱい息子さんを休ませて様子を見ることに。園には、子どもたちの発熱の原因がわかったら連絡してくださいとお願いしました。 母と子 そしてその週の金曜日、保育園からの電話が。緊張しながら受けた内容は次のようなものでした。 「まず、発熱した子はさらに増えて20人を超えているとのことでした。そして発熱の原因は、いまだに不明。わかったのはインフルエンザなどいくつかの感染症検査で、数名が『陰性』だったということだけでした。じゃあ残る可能性は……? ってなりますよね。万が一新型コロナだった場合は、私たち親子も感染している可能性があります」  三里さんは自治体からの登園自粛要請に従い、そのまま長期での登園自粛を決めました。さらに、最低2週間は外出をせず、誰にも会わないことにしています。まさか保育園通いがスタートできず、産休中とほぼ変わらない状態での仕事復帰になるなんて、少し前までは想像すらしていなかったといいます。

休園か登園自粛か。自治体により対応はさまざま

 保育園の登園自粛要請や休園の状況は、自治体により大きく異なります。東京23区内で対応を比較してみても、「家で保育が可能な場合は自粛を」と全体に呼びかけている区もあれば、登園させても良い保護者の条件(職業など)を明確に絞って広報している区もあります。また、登園自粛でなく「原則休園」となっている区も少なくありません。 保育士と園児 登園自粛した場合に保育料が発生するかどうかも、自治体によって、また認可保育園か認可外保育園かによって、対応が異なるようです。  先ほど登場した三里さんは、「園内での集団発熱があったから登園自粛を決意できましたが、登園自粛要請だけだったら、正直、迷いが生じていたかもしれません」と語ってくれました。家庭のネットワーク環境が整っていても、乳幼児や子どもを抱えての仕事は確かに困難です。働きたいけど、子どもを預けていいものか……今このようなジレンマを抱えた親たちは、全国に数多くいることでしょう。  保育士さんたちは、濃厚接触が避けられず感染リスクの高い環境の中、私たちの生活を守る「どうしても仕事を休めない人たち」を支えています。今も開園されている保育施設での、保育士さんや園児たちの安全と健康を守るためにも、私たちは自分にできる限りのことをするしかありません。1日も早く、安心して保育園に通える日々が戻ることを祈りつつ。 <文/女子SPA!編集部> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
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